アクション

ネチョネチョ生きる。

中島貞夫『893愚連隊』 中島貞夫という監督は知ってはいましたが、東映の職人監督で、深作とともに、実録やくざ映画を量産していた人。というイメージがあって、積極的に見てみようと思わなかったんです。 山下毅雄がサントラを担当しているという事で『現代…

とにかく新しい感覚の映画ですね!必見!

S. クレイグ・ザラー『Brawl in Cell Block 99』 いやはやすごい。すばらしい。そして、ひどいバイオレンス(笑) 彼の作った長編3作はいずれも通奏低音のように緊迫感を漂わせつつ、それは決して高揚していく事がありません。 いずれもかなりのバイオレンス…

2021年のベスト3に確実に入る痛快作!

ジェームズ・ガン『The Suicide Squad』 前回のは無かったことにしてね!という痛快作! 最高でした! 100億円かけたトロマ映画ですね(笑)。 舌禍事件でディズニーをクビになってしまったジェームズ・ガンを救ったのは、なんと、DCコミックを映画化してい…

無節操なまでに題材を次から次へと変えて撮っていくのが中平康の魅力です!

中平康『紅の翼』『あいつと私』『牛乳屋フランキー』 黒澤明にとっての三船敏郎、増村保造にとっての若尾文子がそうであったように、中平康と最高に相性の良かった俳優は我らが石原裕次郎である事はこの2作を見れば明らかです。 『紅の翼』は1958年、『あ…

なぜ2倍になってしまったのか?を考えてみました。

マイケル・マン『ヒート』 アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロのダブル主演で、ヴァル・キルマーやジョン・ヴォイドという豪華なキャスティングで各シーンも大変にみなぎる映像ですし、主演二人の余裕綽々の見事な演技も見られるにも関わらず、総体として…

「ジャスティス」のカケラもない、テンポと間合いで見せるバイオレンス痛快作!

S・クレイグ・ザラー『Drugged Across Concrete』 いやー、面白かった! ストーリーのメインは身もふたもない、金塊の取り合いです。 しかも、人気など全くない場所で、停職中の刑事2人とその金塊を銀行から強奪したグループとです。 ここに至るまでをなん…