2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

これもまた「終わらないお話し」。

ホン・サンス『次の朝は他人』またしても、主人公は映画館ですが、白黒映画です。アレッ、またしても、同じ似たような場面やセリフが出てきますね。しかも、その直前に、主人公の映画監督は、「人生とは偶然の集合体だ」という説を話し始めています。バーの…

ビートたけしが役者として開眼した作品。

瀬川昌治『哀しい気分でジョーク』もうこの頃のビートたけしを知らない世代もいるんですよねえ。小学校の頃の私には、とにかく異様なスピードで喋りまくるこの漫才師は驚異的でありました。明らかにビートたけし本人と思われる「ひろし」の役は我らがたけち…

ベルイマンのストーリーテリングの見事さ!

イングマール・ベルイマン『魔術師』ベルイマンの初期の作品。イングリット・チューリン、マックス・フォン・シドウという常連がすでに出ていますね。白黒のハイライトを強調したかなり濃い画面作りが素晴らしい。内容もそれに準じてかなり濃いです。表面上…

うまい!

ホン・サンス『よく知りもしないで』ホン監督のオープニングはいつもパステルカラーをバックにハングルですね。もう、世界的な評価を受けている監督なので、英語との両表記にするのかと思いきや、そうしない。どこか小津安二郎ほワンパターンなオープニング…

脱帽!!

ホン・サンス『3人のアンヌ』ホン・サンスについても本作についてほとんど予備知識ゼロで見ました。韓国語と英語、時にフランス語が混じった映画で、違和感なくフランスの女優のイサベル・ユペールが出てるのが、結構驚きです。日本の監督でこういう事をム…

どこかB級感覚のある犯罪映画です。

ロバート・ワイズ『拳銃の報酬』ハリウッド史上に残る『ウェストサイド物語』の前作がなんとコレ。フィルム・ノワールだったんですね。まあ、『ウェストサイド物語』も、プエルトリコ系の不良グループの抗争の話ではあるのですが。とにかくいろんな映画を撮…

どこの国も政界は恐ろしい場所です。。

パオロ・ソレンティーノ『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』この映画をいきなり見ても、多分、よくわからないと思います。この映画が公開された時にも、無所属の上院議員(イタリアの上院は終身)として政界に生息していた怪物、ジュリオ・アンドレオッテ…

独特のタイム感覚を楽しむべし。

ジム・ジャームッシュ『ストレンジャー・ザン・パラダイス』 何度見たかわかりませんね。ジャームッシュが世界的に知られるキッカケとなった大傑作。 ヴィム・ヴェンダースから撮影で余った白黒フィルムをもらって撮影されたそうです。 画面にブラックアウト…