2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

現代のクールな鳥獣戯画

セス・マクファーレン『Ted』 日中はマリファナばかりやっているどうしようもないぬいぐるみ。 コレは予想以上に面白かったですあ。 クマのぬいぐるみを使った毒にも薬にもならないどうしようもない映画の体裁を敢えて取りながら、その実は大変ブラックコメ…

コレも完全版が見たいですねえ。

ベルナルド・ベルトルッチ『ラスト・タンゴ・イン・パリ』 衣装と撮影が素晴らしい作品でした。 日本で発売されているDVDでは「完全版」と書いてますが、ご存知のように、完全版は4時間近い大作です。 残念ながら、このバージョンを見る事はどの国もできな…

静かな余韻が心地よい名品。

バリー・ジェンキンス『ムーンライト』 バリー・ジェンキンスは、わずか長編2作目にして、アカデミー作品賞となりました。 いやー、沁みました。 予想をはるかに超える出来栄えでホントに驚きです。 こんな繊細な映画を撮るアメリカ人監督がいるんですなあ…

衝撃/笑撃のラスト!

ルイス・ブニュエル『皆殺しの天使』 オペラ鑑賞の後の楽しい晩餐の筈が。。 メキシコ時代にブニュエルはたくさんの映画を作りましたが、これもその中の1つ。 フェリーニがこういう映画を作ったら、当然、ニーノ・ロータの音楽がついていて、シルヴァーナ・…

恐るべし、韓国映画!

パク・チャヌク『お嬢さん』 原作は19世紀のイギリスですが、日本植民地下の朝鮮のお話に置き換えられています。どこかヴィスコンティ的な発想ですね。 ド変態監督(褒め言葉ですよ、念のためですが)、パク・チャヌクがまたしても変態ぶりを爆発させた大作…