2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴダールはゴダールである。

ジャン=リュック・ゴダール『東風』ゴダールは、突然、「ジガ・ヴェルドフ集団」を結成し、一連の低予算映画を作りましたが、これはその中の一作。ストーリーは特になく、マカロニウェスタンの有名な悪役や、映画監督のクラウベル・ローシャなんかが画面に…

ものすごい実験作であった。

デイヴィッド・ハンド『白雪姫』 1937年にウォルト・ディズニーが制作した長編アニメーション第1作。 桁外れな時間とカネをつぎ込んで作った作品であり、興行では『風と共に去りぬ』を超えてしまったという、ほとんどオバケのような作品であり、現在まで続…

青春ドラマを撮ってたんですね!

イングマール・ベルイマン『夏の遊び』。ベルイマンというと、『第七の封印』や『野いちご』と言った、結構厳しい映画を撮る監督ですが、この若い頃に撮られた本作は、特に、前半のキャメラワークが随分と若々しく動きまくり、ちょっとアメリカ映画にかぶれ…

この異様なまでのエナジー!!

岡本喜八『ダイナマイトどんどん』 アメリカにロバート・アルドリッチがいるが、わが日本には岡本喜八がいる! 出だしの菅原文太たちの暴れっぷりを見てくださいよ! 胸がスッとしますよね。 これが映画ってモンです。 昭和25年。 未だGHQが日本を占領統治し…

のめりこめなかったです。

ジョージュ・ルーカス『アメリカン・グラフィティ』実は見てなかったんですね。イヤな予感があって。ストーリーはほとんど知らないまんま見ました。今の目で見て、正直に申し上げて、そんなに面白いとは思いませんでした。伝説のDJ、ウルフマン・ジャックが…

食わず嫌いはいけない。

ウィリアム・フリードキン『エクソシスト』。これを撮ったのが、あの『フレンチ・コネクション』と同じというのに驚くけども、ホラーはほとんど見ない私にも、これは文句なしに面白かったです。どうも、脅かしたり、爆発したりする映画には偏見がありますね…

幸せがボクの横を通り過ぎていく。

ジョエル&イーサン・コーエン『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』売れないフォーク・シンガーが結局、何にも売れませんでした。という、コーエン兄弟お得意の、ジワーッとくる苦いお話し。何をやっても中途半端で裏目ばかり。そして、その彼の横を通っ…

「ごちそう映画」というジャンルがあったとしたらコレこそが頂点ではないのか。

ガブリエル・アクセル『バベットの晩餐会』 久々に見返したんですけども、沁みましたねえ。 別に泣ける映画だとは思いませんでしたけども、なぜか泣けました。 お話しの舞台は、19世紀後半と思しきデンマークの寒村。 デンマークは厳格なプロテスタントの国…