2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

水滸伝からの伝統なんでしょうね。

ジョン・ウー『英雄本色II A Better Tomorrow 2』映画がバカ当たりしてしまい、続編が作られる事に。なので、前作で凄絶な最期を遂げたチョウ・ユンファに双子の弟がいたというご都合主義にて復活です(笑)。こういう東映でよくやる感じ、いいですねえ。明…

うますぎてクローネンバーグじゃないみたいです。

デイヴィッド・クローネンバーグ『イースタン・プロミス』ロンドンで暗躍するロシアン・マフィアの世界(麻薬と売春のシンジケートです)を描いているのですが、粗暴で暗くて残酷で。そういう世界を淡々と撮れるクローネンバーグという人は、相変わらずすご…

前半のトレンディ感も注目。

ジョン・ウー『英雄本色 A Better Tommorrow』邦題『男たちの挽歌』は素晴らしいですね。サム・ペキンパー、深作欣二が一挙に襲いかかってきたような凄絶なアクションで有名な作品ですが、お話しの全体に漂う80年代的な軽さがある事に再見して改めて気づきま…

バカ映画の金字塔!

鈴木則文『徳川セックス禁止令 色情大名』 ポスターも最高です! TSUTAYAで借りるには躊躇するようなタイトルですが、普通に日本映画コーナーにあります(笑)。 この頃の東映のプログラムピクチャーには、挿入歌というものが必ずと言ってよくあるのですが、…

変態はとまらない。

イエジー・スコリモフスキ『アンナと過ごした4日間』変態のお話しです(笑)。看護師をしている近所の女性の家に忍び込んで、お茶に睡眠薬を巧妙に混ぜて完全に寝ていることを確認してから家に再侵入して、物色するというね(笑)。こんな映画を撮るのは、…

未熟な作品ではありますが。

ピーター・フォンダ『さすらいのカウボーイ』 邦題が今一つですが、まあ、仕方がありません。アメリカでも全くうけなかったので。 デニス・ホパーが『イージ・ライダ』でバカ当たりした余波があったのでしょう。 監督としてはほぼ素人と言ってよいピーター・…

ロラン・バルトが見たら、なんて言うでしょうね。

ジム・ジャームッシュ『コーヒー&シガレッツ』冒頭のロベルト・ベニーニがもうおかしいですね(笑)。ジャームッシュ映画の常連ですが、とにかく面白い人ですね。うまい。と、思ったら、ドンドン次のお話になっていきますね(笑)。スパイク・リーの弟と妹…

ハリウッド史上初のドラッグムービー!!

ヴィクター・フレミング『オズの魔法使い』 MGM黄金期、即ち、ハリウッド黄金期の映画ですが、恐らくは史上初めての主演がドラック中毒状態のまんま画面に映っているという、サイケデリック映画の映画でもあります。 ジュディ・ガーランドはダイエットさせる…

タイトルが何とも皮肉です。

イェジィ・スコリモフスキ『エッセンシャル・キリング』 名前は知っているけど、作品は見たことないですね〜。の頂点に君臨すると思われる、スコリモフスキの今のところの最新作。 ロマン・ポランスキらと「ポーランド・ヌーヴェルヴァーグ」を担った気鋭の…

アルファビルとブレードランナーをつなぐ傑作

ライナー・ウェルナー・ファスビンダー『あやつり糸の世界』第1部、第2部ものすごくペースで映画を撮りまくり、しかも、同時に舞台の演出までやり、太く短い人生を送った、ファスビンダーのSF大作がようやく公開と相成りました。3時間をゆうに超える作品で…

トリュフォーは初めからトリュフォーだった。

フランソワ・トリュフォー『あこがれ』無名時代のトリュフォーが撮った短編。まるで、ジャン・ルノワール『ピクニック』がモダンになって帰ってきたかのような瑞々しさに驚いてしまう。この自転車で町を駆け抜けていく女性の姿を撮る冒頭シーンに、その後の…

ゴダールとトリュフォーが競っている時代の作品。

フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』この頃のトリュフォーは、ゴダールやマルと競うように過激で挑発的な手法を競っていた所がありますが、本作は、まさにその時代(それが即ちヌーヴェルヴァーグなのですが)を象徴する作品。シャルル・ゲンズブ…

こんな風にマグロを獲ってたのか。。

相米慎二『魚影の群れ』吉村昭原作の短編を映画化。相米監督のあり方は、小津安二郎とは真逆ですね。小津は、役者対して、「何もしなくていい」とか「考えるな。ただセリフを話してくれればいい」と言っていたそうです。しかし、実際完成した作品では、皆、…

最後にドキリとさせられる破壊的コメディ

ルイ・マル『地下鉄のザジ』 随所に遊びを散りばめた、ルイ・マルのの傑作。 室内でのカメラワークがいちいちものすごく凝っていて、ものすごく騒々しい。 コマ飛び画像やコマを抜いてサイレント映画みたいな動きになるシーンが頻繁。 ぶっ飛んだママがパリ…

大嫌いです。

ジョシュア・オッペンハイマー『アクト・オブ・キリング』アクト・オブ・キリングの手法は、ドキュメンタリーとしての倫理に反していると思う。やっていることは、ミルグラム『服従の心理』と同じ。心理学をある程度知った上であの手法を考案したのだろうけ…

公開したばかりなので、絵なしです。

クエンティン・タランティーノ『ヘイトフル8』タランティーノ作品は、すべて見てますが、本作は、セルジオ・レオーネとマイケル・チミノをに三日三晩煮詰めて10倍ぐらいの濃さになって、3時間で吐き出したような唖然とするような作品でした(笑)。ストー…