2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

面白かった!

ジョン・カーペンター『ダーク・スター』ホントに面白かった。この人は低予算だとホントに面白いです。毎年、1000万円与えて、好きなように作らせたらいいのでしょうね(笑)。これを見て、「オレにも撮れる!」と勇気付けられた人は世界中にたくさんいるで…

映画は白黒こそ素晴らしい。

キャロル・リード『第三の男』。私の子供の頃、映画ベスト100みたいなものに必ずと言ってよいほど常連の映画でありまして、有名なテーマ曲とともに結構見た気にさせてしまう映画で、実際は見てません。という人は多いのではないでしょうか。駅前のバッタもの…

DVDでジックリ見るのに向いてます。

エドワード・ヤン『恐怖分子』。DVDにて再見。ようやく彼の代表作が容易に見ることができるようになりましたね。エドワード・ヤンの撮り方はホントに独特ですね。ものすごく突き放したような登場人物との距離感。余白の多い画面構成。室内がガランとしていて…

なんでこんなにこわいのよ(笑)!

イングマール・ベルイマン『叫びとささやき』ベルイマンは結構容赦ない映画を作る人ですが、この映画は彼の作品の中でも相当に厳しい作品の1つだと思います。三人姉妹の真ん中が、何の病気なのか、見ててもわかりませんが、こわいんですよ。コレが(笑)。…

谷崎潤一郎のドロドロを見事に編集して見せる手腕

増村保造『刺青』。これまた谷崎潤一郎作品(なんと、1910年の発表です)の映画化で、若尾文子主演、新藤兼人脚本の黄金のトライアングルであります。また、特筆すべきは日本映画の国宝といってよい、宮川一夫の撮影です。大映で名だたる巨匠が撮りたがった…

オルトマンが撮ったソ連映画

ロバート・オルトマン『ショート・カッツ』長いす(笑)。3時間はさすがにキツイ。『ロング・グッドバイ』を、『ナッシュビル』の規模でやってみました。という作品と言ってよいと思います。殺人、交通事故死、自殺、不倫、呑んだくれ、水死体などなどの出…

タランティーノもびっくりよ。

岡本喜八『独立愚連隊』すごいなあ。『ワイルド・バンチ』や『マッシュ』よりもずっと先にこれが作られていたなんて。岡本監督はこの映画にとても不満だったようで、それが代表作『肉弾』を生む契機となったようですが、イヤイヤ、こんな映画は岡本喜八にし…

オルトマンはオルトマンであった。

ロバート・オルトマン『ザ・プレイヤー』オルトマンの久々のハリウッド作品で、なんと、カンヌで監督賞、主演男優賞を取ってしまった痛快作。『ポパイ』の惨敗でハリウッドから完全に干されながらも、ヨーロッパで映画を作ったり、テレビドラマを作っていた…

痛快!

ジョン・マルーフ『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』めちゃ面白かった!最高!!死後、膨大に発見された作品が余りに素晴らしく、とうとう、ドキュメンタリー作品まで作って、MoMAはいい加減、彼女の優れた写真を認めんかい!と高らかに宣言した痛快な映画…

実は後半があった。

ヴィクトル・エリセ『エル・スール』『ミツバチのささやき』でいきなり世界中の映画ファンの度肝を抜いたエリセがそれから10年後に発表した作品。何もしていたのかというと、商業映像を作って生活してたらしいですね。この辺がエリセの謎ですねえ。本作は、…