オルトマンが撮ったソ連映画
ロバート・オルトマン『ショート・カッツ』
長いす(笑)。
3時間はさすがにキツイ。
殺人、交通事故死、自殺、不倫、呑んだくれ、水死体などなどの出来事が絡み合っているようないないような感じで、特に何も伏線は解決しないで全部置き去り。という、なかなか用意周到な荒技の作品です。
冒頭の不穏なヘリコプターが特に意味なし。ってすごい(笑)。
莫大な登場人物を裁く手腕にはたまげますが、いくらなんでも長かったです。
これ見てると、オルトマンは、明らかにデイヴィッド・リンチの師匠だなあ。と思いました。
ウェルズ〜オルトマン〜リンチ。という、アメリカの闇を描かせたら天下一品のラインが見えてきました。
ココに初期のスパイク・リーを並べると、いろんな事が見えてきそうです。
30分ほど短くできれば、もっとよかったかなあ。
コレだけ絡み合ってると短くすることができなかったのかもしれませんけどね。
ラストはホントにポカン。と終わります。
何度が冴えないジャズバンドのシーンが出てきますが、実際は全員、キレキレのミュージシャンです。
アニー・ロス、テリー・アダムズ、ボビー・プレヴィット、グレッグ・コーエン、ジーン・エスティス、ブルース・ファウラー。
わかる人だったら、びっくりしますよ。
とにかく、復帰後のオルトマンは、絶好調です。