2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧
藤田敏八『修羅雪姫』 明治6年に起こった「血税騒動」(後述)の混乱時に殺害された新任の小学教員一家殺害へのかなり複雑な復讐譚。原作は小池一夫、上村一夫によるマンガです。梶芽衣子演じる刺客、修羅雪。時代劇というよりも、マカロニ・ウェスタンを思…
ゲオルギィ・ダネリヤ『キン・ザ・ザ!』 ヴラディーミルとゲダバン。 正式な邦題は、『不思議惑星キン・ザ・ザ』なんですけども、実際に見たインパクトは、原題をそのまま音写した方が説得力があると思います。 まあ、「キン・ザ・ザ!」ではなんのこっちゃ…
ジャック・ドゥミ『ロシュフォールの恋人たち』 またしても、ドゥミ=ルグラン=ドヌーヴで作られた作品で、ジョージ・チャキリス、フランソワーズ・ドルレアック、ミシェル・ピコリ、ジャック・ペランと、一挙にキャスティングが豪華絢爛になった、ミュージ…
石井聰互『爆裂都市』 ロッカーズとルースターズの混成バンド 『AKIRA』、『マッドマックス2』と言った映画とともに語られるべき、パンクなヴァイオレンス映画の金字塔。 ザラついた白黒映像を多用し、敢えて全体像を見せず、揺れる手持ちカメラでひたすら…
ジャック・ドゥミ『シェルブールの雨傘』 美しいオープニング! 1957年11月から始まり、1963年12月からまでの物語で、全編セリフが歌(歌は全員プロの歌手に吹き替えです)という異色の映画。 シェルブールはフランスの軍港でして、ココから、アルジェリア戦…
ジョーゼフ・ロウジー『エヴァの匂い』 赤狩りで本国を追われ、ジプシー監督となったロウジーが放った、鋼鉄製のヌーヴェル・ヴァーグ。 フランス人よりももっと乾いていて冷徹ですね。こわいです。 書いた小説が映画化されて一挙に金持ちになった作家のタイ…
ロバート・ワイズ『サウンド・オブ・ミュージック』 実は見ていなかったシリーズ(何回めでしたっけ)。 正直申し上げると、ミュージカルは苦手です(笑)。 理由はゾワゾワするから。 キレイな衣装を着て、バッチリメイクして、そんなに両手を広げて高らか…
ジョン・ワッツ『コップカー』 なんとも冴えないタイトルですが、コレが面白かったなあ。 男の子2人のアホさ。 太古の昔より、男の子はアホだなあ(笑)。 見つけちゃった。 たまたま見つけてしまったパトカー(アメリカではコップカーというのね)。 ドアは…
スタンリー・キューブリック『バリー リンドン』 レドモント・バリーの初恋 ウィリアム・サッカリーの同名小説を映画化した大作。 当時の評判はアンマリ芳しくなかったみたいですね。 多分、もっと冒険活劇みたいなものが期待されていたんでしょうけども、そ…
ルキーノ・ヴィスコンティ『ルートヴィヒ』 ヴィスコンティが編集作業中に倒れ、半身麻痺となり車椅子に乗りながも制作された、約4時間の執念の大作。 残念な事に、生前はヴィスコンティの望む形での公開はできなかったらしく、180分、果ては、140分バージ…