2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2049よりも2297かも?

ジョン・ブアマン『未来惑星ザルドス』 このメタルなタイトルロゴがジワジワきます。 ショーン・コネリーはジェイムス・ボンド役をやめてからややしばらく低迷期がありましたが、恐らく、本作がコネリーの底値であったでしょう。 そして、ここからが反転攻勢…

努力賞はあげてもよいでしょう。

ドゥニ・ヴィヌーヴ『ブレードランナー2049』 ※公開したばかりですので画像は一切ございません!あしからず! まさかの『ブレードランナー』の続編。 タイトル通りの30年後のロサンジェレスを描いておりまして、前作のラストのデッカードとレイチェルの失踪…

モンティ・パイソン好きな人には超オススメ!

トニー・リチャードソン『トム・ジョーンズの華麗な冒険』 この少年の数奇な人生?を描く コレは忘れられた傑作だと思います。 アカデミー賞の作品賞、監督賞を含む4部門も受賞している割には、極端に知名度が低い作品ですね。 原作が18世紀のイギリスの小…

ある青年の成長を描く傑作。

ウァウテル・サレス・ジュニオール『モーターサイクル・ダイアリーズ』 ブエノスアイレスからカラカスまでの旅を描く。 ゲバラが生化学者である先輩のアルベルト・グラナード(後に、ハバナにサンチャゴ医学校を創設した偉人です)と一緒にバイク一台で南米…

まさに新古典主義。

ダニエル・シュミット『ヘカテ』 なんともアナクロな、1930年代の雰囲気を持った映画です。1942年、すなわち、第二次世界大戦中のスイスのベルンに始まり、そして、終わる、1980年代には誰もやっていないようなメロドラマです。 お話は、主人公の回想です。 …

黒澤明(とコッポラ)が腰抜かすと思います。

侯孝賢『黒衣の刺客』 節度使(この頃は唐朝から事実上独立してます)田季安を暗殺しようとする、隠娘。 まず第一に、まさか、侯監督がここまで黒澤明へのオマージュを丸出しにした映画を撮るとは思いませんでした。 『隠し砦の三悪人』、『七人の侍』、(以…

ベルイマンと比較して見てると面白いです。

マノエル・ド・オリベイラ『メフィストの誘い』 またしても、独特の味わいです。 オリヴェイラの作品は、ホントに誰とも似てないですね。 ジョン・マルコヴィッチ(オリヴェイラ作品に結構出演してますね)がシェイクスピア研究をしている大学教授役で、その…

『ライトスタッフ』の最後の決めては人力であった。しかもアフリカ系アメリカ人の。

セオドア・メルフィ『Hidden Figures』 「隠された存在」である、メアリー・ジャクソン、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン(左から) ジョン・グレンによる、アメリカ初の有人宇宙飛行は、『ライトスタッフ』によって映画化されていますが、その…

今見たら、また違う見方がありそうです。

ミケランジェロ・アントニオーニ『砂丘』 今見てもカッコいいタイトル。 なんと、アントニオーニがサイケデリックの世界に。 サントラに、ピンク・フロイドやグレートフル・デッドと言った、気鋭のロックミュージシャンを起用し、学生運動とサイケデリックの…

105歳の監督が問う、ホントに根性があるということ。

マノエル・ド・オリヴェイラ『家族の灯り』 1908年生まれ。と言うことは、朝比奈隆とかヘルベルト・フォン・カラヤン、レスター・ヤングと同い年という事です! 気が遠くなる。。 登場人物が少ない映画は、別に珍しくはないですけども、こんな狭い部屋だけで…