2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

天才大林宣彦の凄さを世に知らしめた快作/怪作。

大林宣彦『HOUSE』 映画のイメージ画。こういうキャッチーな見せ方が当時の日本映画には、ほとんど皆無の才能でした。 大林監督の商業映画としてのデビュー作。 彼の自由な感性とテクニックがここまで爆発した作品は他にはないのではないか。というくらいに…

ローラ・パーマーの後半は一切いらないのではないか。

デイヴィッド・リンチ『Twin Peaks : Fire Walk with Me』 テレビシリーズへの怒りの表明でしょうか。この後、テレビを思いっきり破壊します(笑)。 邦題は本作の内容を的確な表しているとは言い難いので、原題のままで。 コレ、公開当時に見た時は、正直、…

宮崎駿の作品の全てがこの作品に入ってます!

高畑勲『太陽の王子 ホルスの冒険』 もう「の」が多いです。 監督高畑勲、作画監督大塚康生、場面設定宮崎駿、原画小田部羊一という、今となっては信じられないような陣容で作られた、伝説の作品。 音楽はなんと、間宮芳生! 見ていると、宮崎駿が初めて演出…

普通に面白かった。

デレク・ジャーマン『ヴィトゲンシュタイン』 20世紀最大の哲学書の1つであろう、『論理哲学論考』を著した哲学者、ルードウィヒ・ヴィトゲンシュタインの生涯を描いた作品。 実際のヴィトゲンシュタイン。オーストリア帝国の大富豪の生まれで、西部劇やミ…

芸能界はいつの世もキレイゴトでは済みません。

ジョセフ・L・マンキヴィッツ『イヴの総て』 なぜイヴは若くして権威ある賞を受賞するに至ったのか? タイトルは知ってるけども、見た事がない。という映画の代表格と言ってよいでしょう(笑)。 1950年度のアカデミー賞を6部門を受賞した名作。というだけで…