2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

奇想天外な恋愛映画でありました。

パク・チャヌク(朴贊郁)『渇き』 奇跡の人となってしまったサンヒョン。 奇跡を起こしてくれ!と駆け寄る人々。 次回作が全く読めない人ですけども、今回の主人公は神父です。しかも、生存率が低く、治療法のないウイルス性の病気から生還し(50人志願した…

『監獄のお姫様』の元ネタと思われる、エクセントリックな復讐劇!

パク・チャヌク(朴贊郁)『親切なクムジャさん』 『チャングムの誓い』とは全く違う役を見事に演じる、イ・ヨンエ。 「復習3部作」の第3作目。 日本では、『チャングムの誓い』でおなじみのイ・ヨンエが、ガラッとイメージを変えております。 何しろ、冒頭…

バーフバリ !バーフバリ !!

S. S. ラージャマウリ『バーフバリ 伝説誕生』 運命の子、バーフバリ 。 もう最高でした、バーフバリ !! インド映画史上、最高の予算をつぎ込み、最高の興行収入をあげたという本作は、アクション、ミュージカルなどなど、とにかく面白いモンはなんでも放…

オルドリッチの精神は未だに生きております!

クレイグ・ブリュワー『ハッスル&フロウ』 タランティーノ作品っぽいタイトルロゴがイカしてます。 最初の10分の主人公のDジェイのピンプ&ハスラー生活(よい子はググっちゃダメだよ!大人は自己責任でググってね!)の荒みきった様子は、お子さんがいらっし…

角川アイドル映画と思ったら、とんでもないしっぺ返しを食らいますぞ!

大林宣彦『時をかける少女』 この映画を彼女の引退作品とするつもりが大当たりしてしまいました。 筒井康隆原作の小説の映画化(結局、筒井作品で未だにコレが一番有名なのでしょうか?) 原田知世初主演にして角川映画。という所に苦手意識が猛烈に上がりま…

大林マジックが炸裂する、見事な青春映画

大林宣彦『さびしんぼう』 まさに大林作品にとってのジャン=ピエール・レオーである、尾美としのり。 なんと、1人4役の富田靖子。 尾道を舞台とした、いわゆる「尾道三部作」の第3作目。 主人公尾美としのりは、明らかに大林宣彦自身の分身でありますが…

いやー、コレは盲点突かれました。

チャン・ゴンジェ『ひと夏のファンタジア』 キタノ映画っぽいといか、Production I.G.というか。 監督は韓国人ですが、日本から一部資金が出ていて舞台も奈良県五條市のためか、日本映画として分類されているようです。 映画は2部構成になっていて、キム・…

サイコホラーというやり尽くされた感があるジャンルをそう感じさせない黒沢演出が素晴らしい!

黒沢清『クリーピー』 大学教授に転職し、新居に移ってきた夫婦は一見幸せそうだか。 現在、世界で最も評価されてある日本の監督の1人である、黒沢清の近作なのですが、私は今まで全く見たことがなかったんです。 1980年代から評価されていたようなんですけ…

グレイトフル・デッドの全貌が明らかとなるドキュメンタリー。

アミール・バー=レフ『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅』 デッドと言えばこのマークですね。 マーティン・スコシージが製作総指揮で作られた、グレイトフル・デッドの長大なドキュメンタリー。 日本では、アマゾンプライムが独占しているため、コレに加…

キレイなキレイな映画でした(淀川長治先生の体で)。

トッド・ヘインズ『CAROL』 ブランシェットが実にうまいですねえ。 パトリシア・ハイスミスの原作の映画化です。 日本だと、ヒッチコック『見知らぬ乗客』やルネ・クレマン『太陽がいっぱい』の原作者程度にしか知られてませんが、アメリカ本国ではとても評…