2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

妄想に取り憑かれた男の狂気!

ヴェルナー・ヘルツォーク『アギーレ、神の怒り』 この異様なオープニングの構図がすごいですね。ヘルツォークの才能を感じます。 ヘルツォークは一貫して、異形、辺境を描き続ける監督ですが、今回は、16世紀の南米です。 南米を舞台にした作品はこれ以外に…

かなりアヴァンギャルドな作品です。

木下恵介『日本の悲劇』 ヤミ米の取り引きをしてでも子供を養おうと必死な春子。 大島渚は若い頃は怒りに満ち満ちた映画を数多く作りましたが、当時、松竹で最も人気のあった監督であった木下恵介が作った、まさに「怒りの映画」です。 木下恵介の作品の作品…

えっ。。とその場に置き去りにされてしまいます。

ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』 1960年代のロンドンをこんな冷たいタッチで描いた監督はいないでしょう。 なんでしょうね。 どのシーンも何かガランとした印象です。 ロンドンの街中を写そうと、室内を写そうと、常にガランとしているんですね。 こ…