日本映画

大林マジックが炸裂する、見事な青春映画

大林宣彦『さびしんぼう』 まさに大林作品にとってのジャン=ピエール・レオーである、尾美としのり。 なんと、1人4役の富田靖子。 尾道を舞台とした、いわゆる「尾道三部作」の第3作目。 主人公尾美としのりは、明らかに大林宣彦自身の分身でありますが…

いやー、コレは盲点突かれました。

チャン・ゴンジェ『ひと夏のファンタジア』 キタノ映画っぽいといか、Production I.G.というか。 監督は韓国人ですが、日本から一部資金が出ていて舞台も奈良県五條市のためか、日本映画として分類されているようです。 映画は2部構成になっていて、キム・…

サイコホラーというやり尽くされた感があるジャンルをそう感じさせない黒沢演出が素晴らしい!

黒沢清『クリーピー』 大学教授に転職し、新居に移ってきた夫婦は一見幸せそうだか。 現在、世界で最も評価されてある日本の監督の1人である、黒沢清の近作なのですが、私は今まで全く見たことがなかったんです。 1980年代から評価されていたようなんですけ…

変態はとまらない!

増村保造『痴人の愛』 オープニングがカッコイイですねえ。 谷崎潤一郎原作の映画化(3度目)。 31歳の製造業に勤めるリーマンのジョージ(小沢昭一)がナオミ(大楠道代が安田道代として活躍していた頃ですね)という女に食いものにされていくお話しです。…

コレもよかった!

原恵一『百日紅』 杉浦日向子のマンガの映画化ですがとても不安でした。 杉浦の素晴らしい原作を台無しにしやしないのか。という不安ですよね。 しかし、監督の名前をちゃんと見てなかったんですね。 ファザコンのお栄。親を「鉄蔵」と呼び捨てにする。自分…

バカ映画の金字塔!

鈴木則文『徳川セックス禁止令 色情大名』 ポスターも最高です! TSUTAYAで借りるには躊躇するようなタイトルですが、普通に日本映画コーナーにあります(笑)。 この頃の東映のプログラムピクチャーには、挿入歌というものが必ずと言ってよくあるのですが、…

この異様なまでのエナジー!!

岡本喜八『ダイナマイトどんどん』 アメリカにロバート・アルドリッチがいるが、わが日本には岡本喜八がいる! 出だしの菅原文太たちの暴れっぷりを見てくださいよ! 胸がスッとしますよね。 これが映画ってモンです。 昭和25年。 未だGHQが日本を占領統治し…