前半がよかった!
トラン・アン・ユン『青いパパイヤの香り』
DVDになっているのに気づかず、見てなかったのでした。
この映画、前半、すなわち、主人公の女の子が10歳の頃がよかったです。
少しずつ零落していってるお金持ちの家に奉公人に出されているムイから見た斜陽族の姿を、残酷ではなく、優しいなまざしで撮る素晴らしさ。
末娘を無くしてしまったことで自分を責めているお父さん。
そんな父親の姿に三者三様屈折を示す息子たち。
サイゴンの街のシーンはフランスの撮影所で作ったセットらしいのですが、ホントに素晴らしい。
あと、音楽がとてもよかったです。
サントラが欲しくなりましたな。
この前半を見るだけでも、十分価値がありました。
後半の音楽家との話はなくてもよかったかな?
トラン監督の、他の作品も見てみたくなりました。