現代のクールな鳥獣戯画

セス・マクファーレン『Ted』

 

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日中はマリファナばかりやっているどうしようもないぬいぐるみ。

 

コレは予想以上に面白かったですあ。

クマのぬいぐるみを使った毒にも薬にもならないどうしようもない映画の体裁を敢えて取りながら、その実は大変ブラックコメディ映画というところが実に人を食っていて素晴らしかったですね。

クマのぬいぐるみである事を逆手にとって、お下品な事やおバカなことをトコトンさせるという、まさに現代の鳥獣戯画です。

 

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8歳のジョン・ベネットがプレゼントされたぬいぐるみがテッドでした。

 

そのはっちゃけぶりは、DVDでご覧ください。

お子さんがいる方は一緒に見てはいけませんよ(笑)。

TSUTAYAでもR指定で貸し出しておりますからね。艶笑シーンが結構ございます。

 

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ベネットとのアクションシーンもあります。

 

この映画の面白さは、鈴木則文級のおバカとエロを、とてもクールな手触りで扱っているところで、現代アメリカの様々な厄介な問題(それは日本とも似通っている気がしますが)を深く掘り下げず、敢えてドライに扱うことで、深刻になる事を回避しているんですね。

 

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カミナリ兄弟!

 

それは、アメリカの現在がそれだけシリアスであることの裏返しでもあるんですが。

 

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ベネットのためにシラノ・ド・ベルジュラックとなるテッド。

 

 

あのチープなスペオペで、今でも熱狂的なファンが存在する『フラッシュ・ゴードン』の主演が本人役で結構活躍するのが結構笑えます(笑)。

 

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町山智浩監修の吹き替え版の意訳もツボでございました。

なかなかよろしゅうございました。

 

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