高校の時に初めて見たんですが、イヤー、冒頭のパブリック・エネミーの低音が、アンプを通すと、ズシンときて最高す(笑)。
登場人物のレディオ・ラヒームが一日中デカいラジカセを担ぎかながら、爆音でパブリック・エネミーを聴いていて、この映画の通奏低音になってるんですね。
何か、そこがオルトマンの影響を感じますね。
もうブラックムーヴィーの古典。と言って良い映画ですから、盛大にネタバレしながら語りますが、この映画の事件は悲しいですが、未だにアメリカでは起きてますよね。
ピザ屋にモンクをつけている黒人の2人(黒人の有名人の写真を飾らないことと、爆音でパブリック・エネミー流すことを咎められたことに抗議している・笑)と店長が揉み合いのケンカとなり、その内1人のレディオ・ラヒームですが、明らかに過剰防衛で警官に絞殺されてしまうことがキッカケで、暴動が起きてしまうまで。の、ある暑いブルックリンの一日が、描かれているのだけども、そういう怖さよりも、記憶に残っていたのは、当時はあんまりきいたことがなかった、アフリカ系やプエルトリコ系の人たちの英語があれほどまでに大量に行き交っている映画を見るは初めてで、もう、その事に度肝を抜かれてしまったんですね。
字幕があるのに、ほとんど聞き取れない(アメリカ映画なのに!)、という、この衝撃はものすごくて、同じ国なのに、話す言葉が人種によってこんなに違うってどういうことなんだろう?と。
黒人同士のダーティーダズンがものすごく心地よい。
ずっとアメリカにあったんですが、誰もちゃんと撮ってなかったんですね。
スパイク・リーは、まずそのことが腹立たしかったのでしょう。
映画の大半が、クソ暑い中、ダラダラウダウダとしている黒人たちの生々しい日常を映すことに費やされてますね。
「アンタら、全然オレたちの事マトモに撮ってないだろ?コレがブラックだよ」とシツコイぐらいに見せている。
最後の暴動は、だから、とってつけたように唐突にやってきますね。
かなりマンガ的だなあ。と高校生の頃は思いましたが、こういう事件はアメリカでホントに起きてますからね(現在は、ピザ屋ではなく、ネットなどを通じて炎上してるのですが)。
ラジオのDJが今ほど有名になる前のサミュエル・L・ジャクスン。