チェ・ドンフン『10人の泥棒たち』
韓国、中国のスターが勢ぞろい!
『オーシャン11 』の焼き直しなのかな?などと思ったアナタ!
コレはもうオドロキの映画なのでございます。
ツタヤが「コレは絶対に面白いです!」と激推ししていたのは、間違いなかったどころか、期待値を遥かに超える作品でございました。
ストーリーは少々粗っぽいですが(物語の性質上、内容は一切述べないほうがよいでしょう)、まあ、それを補って余りあるキレまくりの展開と、見たことのないようなアイディア満点のアクション!
ドンパチの凄さは、やっぱり本当に徴兵制があって、隣が独裁軍事国家である(しかも停戦協定中)国だけあって、ものすごいです。
金大中政権の時に、韓国映画界は、国策として、ハリウッドにわたって、直接技術を学んできた人々がたくさんいる。というのが、2010年代に入って、ついに大爆発を起こし、今や、ハリウッド本家すら超えようとしているのでは?と思わせる凄さがありますよ。
止まっている絵では全く伝わりませんが、もう、『ダイハード』と『クリフハンガー』が一緒になったみたいなすごいシーンなのです!
そして、ちゃんと峰不二子と言いますか、ボンドガールといいますか、そういうお色気もちゃんとあります。
泥棒映画というのは、古来、傑作が多いんですけども、コレは、そういう系譜からいうと、多分、外道といいますか、先日紹介しました『技術者たち』みたいな、筋肉と骨の素晴らしさで見せるよう素晴らしさではなくて、『ミッション・インポッシブル』シリーズの面白さですよね。とにかくてんこ盛りです。
ちゃんとあります、金庫破り!
アクションシーンの撮影のアイディアは、トム・クルーズ映画級で、正直、映画館で見た方がどう考えても面白い事この上ないと思います。
マカオ、香港、ソウルを舞台にして、ココまでサービス満点なエンターテイメントを作ってしまう現在の韓国映画の凄さは、もはや、映画史に記録されるべき出来事と言わざるを得ません。
悪いことは言わないですから、すぐにツタヤに行って、本作を見た方がいいです。
DVDの吹き替えが驚くほど豪華です。
コレは、吹き替えで見る事をオススメします。