「何が始まるのですか?」「第三次世界大戦だ」

マーク・L・レスター『コマンドー

 

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こんなに丸太が似合う役者はいない。

 

 

シュワちゃん映画の最高傑作は、だれがなんと言おうとコレなのだ!

しかも、フジテレビの土曜日の『ゴールデン洋画劇場』のバージョンと決まっている。

 

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シュワちゃん」の名付け親は、淀川長治先生です。

 

日本語吹き替え版史上に燦然と輝く名訳と声優陣の素晴らしさ!

80年代のアメリカ映画なので、悪役のファッションが恐ろしくバブリーでチャラいのも見どころです(笑)。

 

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グリーンベレーのクック。

なんなのだ、このやたらといいスーツ(笑)。

 

まあ、シュワちゃんのプリップリの筋肉の素晴らしさ!

丸太やロケットランチャーを担いでこんなに絵になる人がいるでしょうか。

 

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昔から肩に装着されていたのでは?と言いたくなるほどのフィット感。

 

スタローンとシュワちゃんはよくアクションスターとして並び称せられますが、スタローンは、カーター大統領、すなわち、民主党時代にスターになってますから、心の闇とか痛みとかが肉体で表現されるんですけども(80年代になるとそれがダンダンなくなっていくのですが)、シュワちゃんには、全く陰がないです。

 

あらゆる行動に迷いとか躊躇がない。

コマンドーとして、世界各国でめちゃくちゃやってきているはずなのですが、そういうものがすべてない事になってます(笑)。

 

中米にある架空の国、バルベルデ共和国のベラスケス大統領をシュワちゃんに暗殺させて、大統領に復帰しようとしている、アリアス(ノーベル平和賞を取ったコスタリカの元大統領から名前取ってるのでしょうね。アメリカから見ると、中南米の大統領はみんな汚職まみれの悪人ばかりなのでしょうな・笑)と、その手下になっている、昔の部下のベネットをボコるためのシュワちゃん迷いのなさは半端ではない(笑)。

 

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前大統領のアリアス。ラスボスだが、特に重要ではないのがミソ。

 

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拉致された娘。アリッサ・ミラノなのですね。

 

レーガン政権下の理想の男性像なのでしょう(笑)。

 

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こんな和むシーンもありますよ。家族が大事。

 

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なにが入っているのか謎のサンドウィッチ。 

 

結論から言えば、アリアス一味は、シュワちゃんたった1人に皆殺しにされ、米軍は一切動く必要なし。というね(笑)。

 

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秒殺

 

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秒殺

 

あと、ベネットのキャラクター造形が素晴らしい(笑)。

一応ラスボスのアリアスそっちのけでマッドなキャラなのですが、風貌が完全にフレディ・マーキューなのもツボです(絶対に参考にしてると思います)。

 

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 メイトリクスvsベネット

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名シーンの1つ、「ぶっ殺してやる!」

 

コレだけてんこ盛りのサービス満点映画なのに、100分にも満たないという素晴らしさ。

まだ見てない貴方。

トランプ支持者のバカな白人男性の頭の中はどんななのかを知るためにも、本作は必見です!是非!!

 

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見ない人には、レイ・ドーン・チョンのロケットランチャー攻撃です!

 

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娘も担ぎます。