ジョージュ・ミラー『MADMAX 怒りのデスロード』
素晴らしいクルマのデザイン!
ブルーレイにて再見。
トレーラーが砦から逃げ出し、そして、結局、その砦に戻っていく。
マックス以外の主要キャラ。
ただ、それだけの事しか描いていないんですが、この間に、イモータン・ジョウとコレに絶対的に心服するウォーボーイズによる独裁政権が崩壊し、フュリオサという女戦士に政権が変わるという、この話しの運びのうまさ。
イモータン様!
一切のムダを排して、徹底してアクション映画としての面白さを追求した結果、上映時間は2時間にも満たないのです。
この映画にはもう一つ重要なテーマがあって、それは、主人公マックスが人間性を取り戻す物語なんですね。
クルマに括り付けられて変なマスクをつけられて、もうメチャクチャ(笑)!
ハッキリとは描かれてはいないのですが、娘を失った事で自分を苛み、まるで野獣のように生きております。
この政権交代の凄絶なカーチェイスも、実は、やむなく巻き込まれてしまったに過ぎません。
名前すら名乗らず、「水だ」とか単語ぐらいでしか話さないキャラクターが(最初の40分くらいは、顔に鉄仮面がつけられており、顔すらハッキリわからない怪物として描かれてます)、成り行きでフュリオサたちを助ける事で、だんだんと普通の会話ができるようになり、いつしか、すべての行動が皆を助けるための行動に変化していきます。
もう誰だかわかんないです。
イモータンとの凄絶な戦いで負傷したフュリオサに輸血しながら、「マックス。オレの名前だ」というシーンは、本作の名シーンだと思います(血液型、大丈夫なの?とかヤボな事は言わないの!)。
この襲撃方法、すごいわ〜
再見すると、フュリオサの素晴らしさよりもマックスの人間性回復のドラマがむしろ面白かったです。
こんなに人間味がでてきます。
こういうのは、DVDでジックリ見てわかるの事ですね。
すでに続編の制作が進んでいるようで、楽しみです。
また、映画館で見たくなりました。