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さすがという他ない。

ルイス・ブニュエル『ビリディアナ』

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久々にスペインで映画を撮ったと思ったら、フランコ政権を激怒させ、バチカンが憤慨したという、相変わらずの反骨ぶりを発揮した問題作。

しかし、ここまで嫌悪感を催す映画も珍しい(笑)。

特に後半の乞食たちが自殺してしまった変態地主たちの家で繰り広げる狂態の数々は、さすがブニュエル、と拍手を送りたい。

強引かつ豪快で、どこかとぼけた脚本は絶品で、フランスを拠点に映画を撮るようになってから、ますますネジが外れていって、絶好調となっていく。

ロックンロールが流れる中、唐突に終わるラストにもギャフン。

こんな映画を撮って、なぜ映画界を干されないのかが不思議だが(本作はカンヌでパルムドールを取っている)、ブニュエルにしか絶対に撮れない映画である。必見。

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