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完成したものを見たかった

ジャン・ルノワール『ピクニック』。


ルノワールが戦前に撮影したまま未完となってしまったフィルムを、助監督をしていたジャック・ベッケルが監督の許可を得て、戦後に出来うる限り復元した作品。

冒頭と後半部分が撮影されないまま(つまり、田舎のシーンだけが撮影された)、第二次世界大戦となってしまい、ルノワール監督もフィルムもナチス占領で失われていたと諦めていたものが奇跡的に手つかずに残っていたことを感謝したい。

戦前に撮られたとは思えない、余りの美しさに陶然となってしまい、どこがどうとかの評論は最早不可能。

ルノワールの優しい眼差し。

見事と言うほかないロケーション撮影。

ゲームの規則』にも同じことが言えるが、第二次世界大戦がヨーロッパから根こそぎ文化的遺産を奪い取ってしまったことが痛いほどわかる。

フランスが如何に文化大国であったのかがわかる、余りにも美しい断片。

ちなみに、主演の女優さんは現代思想の巨人、ジョルジュ・バタイユの奥さん。

バタイユも少しだけ出てきます。

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