冒頭に起きるオクスフォード大学の教授扮するボガードの自宅の近くで起こった車の事故から、この人たちの人間関係に一体何があったのだろう?と、丁寧かつ冷徹に見せていくのが実にうまいですね。
イギリス映画見てて思うのは、とにかく役者がうまい。
基本が違いますね。
それほど語学力はないですが、やつぱり英語がイイですね。
皮肉をアメリカ英語で言っても、なんのこっちゃ。になりますが、イングランド語で「アメリカの大学で哲学を教える授業があるのか?」と言うと、実にキマりますな。
オドオドした役をやったら天下一品のダーク・ボガードがイイですね。
『ベニスに死す』では、美少年に恋焦がれる変態作曲家でした(笑)。
タレント教授でボガードの悪友(恐らくはバイセクシャル)のチャーリーが、これまたボガードの奥さんにstupid bustardと言われるほどのチャラ男で(笑)。
音楽がアルト・サックスとハープだけ。というのもかなりすごいですが、ダーク・ボガードが生徒にムラムラ来たり、幼なじみ(これがまたデルフィーユ・ゼイリグでエロいのなんのって)に会ったりするシーンにだけ流れる。という使い方もまた素晴らしい。
こういう映画は他の国ではなかなか撮れないでしょうね。