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今見るとちょっと古めかしいかな?

浦山桐郎キューポラのある街』



脚本に今村昌平、音楽が黛敏郎

そして、主演が吉永小百合様(東野英治郎の娘というのは、納得できんが)。

私は、清く、正しく、美しい映画がニガテでございまして(『二十四の瞳』とか『ビルマの竪琴』ですね)、なかなかこの映画を見る気になれなかったのですが(笑)、たしかにそういう所はあるのがむず痒いですけども、朝鮮半島問題がさりげなく入り込んでいるのが、面白いですね。

しかし、浦山監督はあくまでも、子供の目線で描いているのが、安易な「清く、美しい」感に流れていかない所がさすがです。

父親の失業によって、高校進学が困難となり、定時制に行かざるを得なくなる小百合様。

東野英治郎は、全くどうしようもないガンコオヤジ(笑)!

ま、最後は経済的理由よりも、「自立」のために、定時制高校を敢えて選ぶんですけどもね。

こういうベタなドラマは、役者の力がモノをいうと思いますが、加藤武菅井きん殿山泰司などなど、手堅い配役が素晴らしい。

子役たちの使い方も、ちょっと古さは感じてしまいますが、それでもうまいです。

北朝鮮に渡ってしまった一家がどうなったのかは、今となってはとても心配なのでした(当時は、共産党社会党ユートピアとして、大宣伝してたんですよ!)。。

そんな、今となっては結構ヤバい描写もある、高度経済成長期の川口市の子供たちを捉えた歴史的名編。

良くも悪くも吉永小百合様のイメージは、この作品で定着しましたね。



余談。

ブラームス交響曲第四番の第1楽章が流れる場面があるのですが、アレは誰の演奏なんだろう?

可能性として、ブルーノ・ワルター/コロンビア響が考えられるのだけども。

誰かわかる方、教えてください。


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