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食わず嫌いはいけない。

ウィリアム・フリードキンエクソシスト』。


これを撮ったのが、あの『フレンチ・コネクション』と同じというのに驚くけども、ホラーはほとんど見ない私にも、これは文句なしに面白かったです。

どうも、脅かしたり、爆発したりする映画には偏見がありますね。

ディック・スミス以下の特殊効果が今見ても凄いですけども、演出が何よりも素晴らしいですね。

出だしがイラクから始まるという意外性。

そこでの発掘(ご存知のように、当時のイラクはアメリカとは大変な友好関係がありました)で、メソポタミアの神様の像の頭を掘り返した事がこの映画の発端なんですね。

西アジアは、ユダヤ教キリスト教、そして、イスラム教発祥地でありますから、現在では一神教のイメージがつよいですが、特に、イスラム教以前は、様々な宗教があり、その多くは多神教でした。

こういう一神教世界以前の世界をキリスト教イスラム教は、それぞれの布教とともに、抹殺して行ったり、あるいは、自らの宗教の中に取り込んでいった。という歴史を持っています。

クリスマス。というのは、今ではキリスト教の重要な祭日ですが、もとは、ヒッタイトの豊穣の神を祀るものでした。

その神が、サンタクロースに今や変貌しているんですね。

さて、大幅に話が逸れましたが(笑)、この映画は、そういう相克が根底にある事を理解して見ないと、狐憑きにあった女の子と除霊師の凄絶な戦いというだけになってしまいます(それでも、十分に面白いですが)。

この映画、実にタメが長い。

マックス・フォン・シドー演じる神父さんが冒頭に出てきて、実際に悪魔と対決するのは、100分頃(笑)。

女の子がいったいなんでこんなになっちゃったのか。を延々と調べるんですが、これがナカナカ(笑)。

これは実際、見ていただきたいですが、こっちのが見てらんない人がいてもおかしくないですね。

やっぱ、医療行為って、こわいです。

あとですね、特筆すべきは、ロケーションが素晴らしいです。

これはヒッチコックに匹敵するんじゃないでしょうかね。

そんなに場面展開が劇的な映画じゃないですけど、マクニール親子の家の周りはロケ撮影で、なんと、現在もほとんど変わってないらしいですけども、これがいいんですよ。

これですね、特殊効果がすごいんで、ホラーに置いてますけども、これ、サスペンスのコーナーに置いても、なんの問題もないでしょうね。

ジョジョの奇妙な冒険』のお好きな方は、完全に荒木先生がこの映画から相当いただいてるよね。という事がわかります。

古典的な名作。

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