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こんなてんこ盛りの90分はない!

鈴木則文『トラック野郎 天下御免』

いやー、面白かった。

一応第4作目なんですが、このシリーズは別にどこから見ても特に問題ないです(笑)。

そういう風に作ってます。

もう、金子信雄のコテコテ利権誘導政治家の演説からしてもう最高ですね。

ちなみに、オープニングの主題歌は、日本歌謡界に燦然と輝く、宇崎竜童、阿木燿子のコンビによる作詞、作曲の名曲です。

エレキギターが泣きまくります。

私の幼い記憶では、この『トラック野郎』とヤクザ映画を母親が一番見せたがらなかったです(笑)。

とかく、荒くれ者が登場人物に多いので、そういうヤクザ映画コーナーに置かれてしまいますが、むしろ、『男はつらいよ』とか、『釣りバカ日誌』と同じコーナーでいいと思います。

当時は日本の経済はウハウハでしたので、運送業は大儲けしてまして、桃さんのやジョナサンようにトラックを盛大に改造している方、沢山いたんですよ。

晩年はエコロジストとなっていた菅原文太がこんなにギラギラした役者だったのをよく見ていただきたい。

今となっては絶対に使っちゃいけない用語が連発で、ハラハラドキドキものの大サービス娯楽作ですが、昭和の後半はこんなにも大らかに映画を作っていたんですよ。

映画産業はスッカリ斜陽で、テレビに全取りされていた時代にほとんど唯一気を吐いていたシリーズもの。

バカで豪快でユルくてエロとアクション満点の笑えて泣ける
映画です。

トラックでの競争、トラックでのお産、ケンカ、なぜか養子縁組と家出。


闘牛にお約束の時間ぎりの積荷を桃さんが引き受けるお約束!

今回は「トルコ」はございませんが、またしてもトイレはあり! 

お子様には見られないギリギリ感があります(笑)!!

そして、またしても片思い。

第4作目はてんこ盛りすぎて何がなんだかわかんなくなるくらいですが(とにかく、チョイ役がやたらと豪華なんですよ)、それでも90分映画なのが信じられないです。

最近の映画は長すぎるのかもしれないすね。

しかし、倉敷のドライブインのシーンのエキストラの人たちのWBO度(わるくてバカで面白いの略)がすごい。

どこから連れてきたんだろ(笑)。

シリーズの1つのピークを示す作品だと思います。

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