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何回見たかわからんね。

リドリー・スコット『ブレードラナー』。

実は、DVDになってから、一度も見ていないのでした。

もう、VHSで何度見た事か。

完全版は、買いましたよ(笑)。

その後もディレクターズ・カットが出て21世紀になってまた(笑)。

もう説明するのも野暮ったいので、ウィキペディアで調べてください(笑)。

とにかく、ブレードランナー以前/以後と言っていいくらいに、ありとあらゆるジャンルに現在に至るまで絶大なる影響を与えてしまった、記念碑的な傑作ですね。

以前、テレビで作曲家の久石譲が、「これは制作費が莫大になりすぎちゃって、仕方なく、撮影したフィルムで完成せざるを得なくなった映画だから、結構、いろんなシーンが抜けてるんですよね。なので、見てる方の想像力がものすごく刺激されるんですよね」と言ってましたが、たしかに、よくよく見ると、場面が妙に限定されているし、トントン拍子にレプリカントが見つかりすぎているところが、サスペンスに欠けますね。

恐るべき身体能力を持っているレプリカントに、拳銃1丁で立ち向かうのは、余りに無謀では?などなど、素朴な突っ込みがそもそもあります。

しかし、そのような瑕疵を補ってなお余りある、圧倒的な世界観の提示。

主人公のデカードが住んでいるマンションの部屋が93階なのですが、その異様なまでに高層化した建物が林立するロサンジェレスは、サーファーなど全くいない、いつも真っ暗で多分酸性雨が降っている暗澹たる2019年(もう間もなくのお話しなのです!)。

今回見て気づきましたが、これは、フリッツ・ラングメトロポリス』へのオマージュですね。

ディストピアとしての未来。

人口の異常な過密化で交通がマヒしているので、パトカーが空を飛ぶ。

強力わかもとの巨大な広告(笑)。

日本やら中国やら西アジアやらがごちゃごちゃに混在する街並み。

あの、スモーク&ライト&扇風機の奇跡のコラボ(笑)!

それにヴァンゲリスのブルースを基調としたサントラ。

とにかく、「世界観」を見せる事がこの作品の圧倒的なすごさです。

こういう見せ方は、なかなかなかったんですよね。

日本のクリエイターで影響されなかった人は、『マキバオー』と『クロマティ高校』くらいなものでしょう。

ルトガー・バウアー、ダリル・ハナ、ショーン・ヤングがそれぞれいい演技をしてるのも見どころであります。

私はこれで全バージョンを見ましたが、結論から言えば、最終バージョンがやはり一番よかったです。

まだ見てない方は、最終バージョンをDVDで見て、そこから後は個々人が全バージョン見たり見なかったりすればよいのではないでしょうか。

ちなみに、現在レンタルされているBlu-rayは、そのすべてが見られます。

私は、Amazonで長大なメイキング・ドキュメンタリーが付いているバージョンを購入するつもりです。べらぼうに安いので。

最早、古典と言ってよい作品なので、見たら、「これが元ネタか!」と気づくことは二度やはり三度ではないでしょう。必見!

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