デイヴィッド・リンチ『インランド・エンパイア』 リンチの今のところの映画での最新作。 リンチの映画では最も長い、3時間におよぶ大作であるのですが、製作スタッフは最低限とし、脚本、音楽、音響効果、編集、撮影はリンチ自身が行い、制作費も自身で出…
ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファレス『Battle of Sexes』 WTAという女子テニスの協会を使ったことが、テニス協会を刺激しました。 バトル・オブ・セクシーズ。という邦題は昨年公開された『ドリーム』と同じくらいひどい! 「セクシーズ」て(笑)。…
上田慎一郎『カメラを止めるな!』 東京都心部は連日こんな感じらしいです。 当初はたったの2館しか上映していなかったのですが、連日満席となり、とうとう、現在は全国100館を超える上映となってしまった作品。 本作は、実際見ることによってビックリドッキ…
パブロ・ラライン『ジャッキー』 実際のジャクリーン・ケネディとナタリー・ポートマン演じるジャクリーン。 ケネディ大統領の夫人であり、のちにギリシャの海運王アリストテレス・ソクラテス・オナシスと再婚したジャクリーン・ケネディから、大統領暗殺事…
ジム・ジャームッシュ『パタソン』 ニュージャーズィー州パタソン市に住んでいる、パタソン氏の1週間を描いた作品。 立川市に住んでる、立川さんみたいな感じでしょうね。 パタソンを演じているのが、アダム・「ドライヴァー」というのも、ギャグなのでしょ…
深作欣二『北陸代理戦争』 深作欣二実録やくざ映画の最終作。 いきなり組長の西村晃が生き埋め! のちに水戸黄門をやる事になるとは(笑)。 競艇の経営の権利を若頭の松方弘樹に強奪されてしまいました(笑)。 福井のやくざはかなり凄絶です! そこに、大…
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセジ』 シャレにならないほど巨大な物体が世界各地に出現。 見ていると、初めは『アレッ、これはタルコフスキーの『サクリファイス』と『惑星ソラリス』のパクリなのかな?と思わせるところが多々ありました。 あと、明らかに『20…
ライアン・クーグラー『ブラックパンサー』 ※公開してそれほど経ってませんので、写真は少なめです! ワカンダの最新テクノロジーを駆使したスーツは、アイアンマン以上の性能を持つ。 すでに「アベンジャーズ」などの作品で登場していた、ブラックパンサー…
アーヴィング・ラパー『黒い牝牛』 原題は「勇気ある者」。そのものズバリを描いております。 日本ではほとんど忘れ去られていた映画ですね。 監督のアーヴィング・ラパーは1898年(あるいは、1902年)生まれで、本作を撮っている頃にはもう結構な年齢のベテ…
アンリ・コルピ『かくも長き不在』 やっと見ることができました。 VHSもないし、DVDにもならないし、映画館で上映しないの三重苦作品のトップと言ってよい作品がとうとうDVDになった事に快哉を。 7月14日のパリ祭(このような言い方は日本だけです。ルネ・ク…
ベニー・ブーム『All Eyez on Me』 2PACそっくりな役者さんが善戦してはいますが。 ヒップホップ史上、最もレコードを売ったラッパー、2PACの生涯を描いた作品。 NWAを描いた『Straight Outta Compton』の続編とも言える内容で(NWAのメンバーだった、Dr.Dre…
チョン・ビョンギル『悪女』 いきなりこんな映画です(笑)! 私はほとんどゲームはやらないんですが、『バイオハザード』という作品がありますよね? 本作は、あの目線でずっとノーカット(実際は巧みにつないでいるかもしれませんが、見た目はずっと一つの…
ジョス・ウェドン『アベンジャーズ: エイジ・オブ・ウルトロン』、 アンソニー&ジョー・ルッソ『キャプテン・アメリカ : シヴィル・ウォー』 すちゃらか社長と真実の人。 2本目はキャプテン・アメリカ名義の作品ですが、事実上、アベンジャーズの第3作目と…
アンドレイ・タルコフスキー『僕の村は戦場だった』 タルコフスキーの長編第一作。 びっくりですね。こんなにキャメラが動きまくって、登場人物が動きまくり、結構ベタなサントラがバッチリ貼り付いている。 タルコフスキーといえば、静謐で説明的な描写はほ…
ジョス・ウェドン『アベンジャーズ』 第1作はまだ顔ぶれ少ないです。 はい。今頃になって第1作を見ました(笑)。 面白かったですね。 アメコミの事はあんまり詳しくないですけども、事実上の主人公と言ってよいアイアンマンは、実はマーヴェルのヒーロー…
ポール・バーホーベン『ELLE』 現在はヨーロッパを拠点として映画を撮っているバーホーヴェン監督の新作ですが、はじめの30分くらいは、一体どういう映画なのかよくわかりません。 主人公でゲーム会社の社長をしているイザベル・ユペールが一体どういう人間…
S. S. ラージャマウリ『バーフバリ 王の凱旋 完全版』 バーフバリの後編がとうとうインドでの公開と同じ完全版として公開されました! いやー、映画館で見ましたけど、この作品は、映画館で見ないとダメですね。 心底そう思いました。 この完全版上映は、実…
マーティン・マクドナー『スリービルボード』 町外れの誰も見ないような広告板でした。 なんとなくショービズの内幕描いた作品みたいなタイトルですけども、ビルボードの本来の意味、野外に建てられている大きな広告板の事で、それが、それがミーズリー州の…
大林宣彦『HOUSE』 映画のイメージ画。こういうキャッチーな見せ方が当時の日本映画には、ほとんど皆無の才能でした。 大林監督の商業映画としてのデビュー作。 彼の自由な感性とテクニックがここまで爆発した作品は他にはないのではないか。というくらいに…
デイヴィッド・リンチ『Twin Peaks : Fire Walk with Me』 テレビシリーズへの怒りの表明でしょうか。この後、テレビを思いっきり破壊します(笑)。 邦題は本作の内容を的確な表しているとは言い難いので、原題のままで。 コレ、公開当時に見た時は、正直、…
高畑勲『太陽の王子 ホルスの冒険』 もう「の」が多いです。 監督高畑勲、作画監督大塚康生、場面設定宮崎駿、原画小田部羊一という、今となっては信じられないような陣容で作られた、伝説の作品。 音楽はなんと、間宮芳生! 見ていると、宮崎駿が初めて演出…
デレク・ジャーマン『ヴィトゲンシュタイン』 20世紀最大の哲学書の1つであろう、『論理哲学論考』を著した哲学者、ルードウィヒ・ヴィトゲンシュタインの生涯を描いた作品。 実際のヴィトゲンシュタイン。オーストリア帝国の大富豪の生まれで、西部劇やミ…
ジョセフ・L・マンキヴィッツ『イヴの総て』 なぜイヴは若くして権威ある賞を受賞するに至ったのか? タイトルは知ってるけども、見た事がない。という映画の代表格と言ってよいでしょう(笑)。 1950年度のアカデミー賞を6部門を受賞した名作。というだけで…
ジェイムス・アイヴォリー『眺めのいい部屋』 ジョージに興味を持ち始めるルーシー。 付き添い人のシャーロットはイギリスを代表する女優、マギー・スミス。 イギリスの文豪、フォースターの原作の映画化。 すでにかなりのキャリアを積んでいたアイヴォリー…
アルフレド・ヒチコク『知りすぎた男』 家族でモロッコ観光をするつもりが。 『ハリーの災難』という怪作を生み出した翌年、1956年の作品。 それにしても、ものすごいペースでこの頃のヒチコクは映画撮ってますねえ。だいたい年に2本くらいのペースで映画を…
市川崑『鍵』 市川作品のオープニングのデザインのカッコよさには、いつもしびれますねえ。 谷崎潤一郎の小説の映画化。 原作は1956年に連載されていた作品ですから、公開当時は谷崎の最新作を映画化しているんですね。 『卍』、『刺青』、『痴人の愛』はす…
S. S. ラージャマウリ『バーフバリ 王の凱旋』 カッタッパがなぜ、アマンドラ・バーフバリを殺さなくてはならなかったのか?が回想として続きます。 ※若干前編の重要なポイントをネタバレさせてしまうので、前編を見てない方がご覧にならないように。 バーフ…
アルフレッド・ヒチコク『ダイヤルMを回せ』 電話などの小道具の使い方が実にうまい作品です。 ヒチコクのワーナー作品。 レイ・ミランドがほとんどジェームズ・スチュアートに見えるのですが、それは、ヒチコクがそういう記号的な役割を主演にさせていると…
ジェイムス・アイヴォリー『日の名残り』 スティーヴンスが仕えるダーリントン卿の邸宅。 ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ(彼を日本と結びつけて考えても仕方がないと思います)原作の小説の映画化です。 「マーチャント・アイヴォリー・プロダク…
クリント・イーストウッド『15時17分、パリ行き』 ※公開されたばかりの作品ですので、絵は載せません。あしからず。 2015年8月21日、アムステルダムからパリに向かう高速鉄道タリス内で実際に起こったテロ未遂事件についての映画化で、ここのところ、イース…