映画

モハメド・アリ追悼

リオン・ギャスト『モハメド・アリ かけがえのない日々』 原題は、『When We were Kings』。私たちが王だった時。ですね。 直訳の方がカッコイイです。 すでに歴史的事実なので書きますが、ヴェトナム戦争の徴兵を拒否した事でWBAヘヴィ級チャンピオンを剥奪…

そうとう歯ごたえありますよ。

イングマール・ベルイマン『仮面/ペルソナ』 冒頭のアヴァンギャルドな映像の積み重ねからしてベルイマンの絶好調ぶりが伝わる作品。 「お芸術」や「お勉強」にベルイマンを祭り上げではなりません! 今見ても、どの作品もビックリするようなエグリが効いて…

なぜ、「ヒーロー」なのかは見てのお楽しみ!

ジャコ・ヴァン・ドルマル『トト・ザ・ヒーロー』 ベルギーの映画なんて、なかなか見る機会はないですけども、本作の監督、ジャコ・ヴァン・ドルマルは長編第1作で世界的な有名となりました。 私が彼の作品で初めて見たのは、『八日目』という、ダウン症の少…

イニャリトゥ開眼の作!

アレハンドロ・ゴンサーレス・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 主人公の妄想と現実が同居している作品である事を端的に示す冒頭。 去年見た映画ではダントツに面白かったものをDVDにて再見。 『バードマン』という、アメ…

マイケルもジャッキーもココから学んだんですね。

ジーン・ケリー、 スタンリー・ドーネン 『雨に唄えば』 これぞ、「見た気になっている映画」の筆頭かもしれません。 舞台がサイレント映画末期のハリウッドである事すらよく知られてないかも。 主人公を演じるジーン・ケリーは旅芸人から、大スターにまで上…

オカマちゃんの三人がうまいこと!

ペドロ・アルモドバル 『アイム・ソー・エキサイテッド』 2000年代以降、に最も打率と打点の高い監督は誰かと言われたら、恐らくは、ペドロ・アルモドバルの名前はほぼ確実に出てくるでしょうね。 とにかく、どこかエキセントリックで独特の語り口を持つアル…

見たことないユニークない映画!

イェジー・スコリモフスキ『シャウト』 なんとも不思議な雰囲気の映画ですね。 おお、『ロッキーホラーショウ』の主人公だった、ティム・カリーが出てます。 ショットの積み重ねが誰とも似てない。 どこか不穏です。 クリケットの試合から始まる映画なのです…

コレは怖い。

ジョーゼフ・ロウジー 『召使』 ダーク・ボガードとロウジーのコンビ作品は結構ありますね。 コレもその1つです。 ダーク・ボガードは何度もハリウッドからお呼びがかかっていたらしいですが、結局、一度もハリウッド映画には出てません。 でも、ハリウッド…

邦題に騙された人少なくないかも。

ホン・サンス 『アバンチュールはパリで』 邦題は内容を示しているようないないような。 いつものオープニングになぜかベートーヴェンの交響曲第七番の第2楽章! しかも、ちゃんとフルオケ! ザルドスなのかな?と思ったんですが、ゴダールの『ドイツ零年』…

キューブリックはコワイね。

スタンリー・キューブリック『時計じかけのオレンジ』 高校生の頃、初めて見ましたが、コレはぶったまげました(笑)。 高校の頃に、アレハンドロ・ホドロフスキー『エル・トポ』、デイヴィッド・リンチ『イレイザーヘッド』というぶっ飛び映画を見たわけで…

ポランスキが正攻法で撮った文芸大作。

ロマン・ポランスキ『テス』トマス・ハーディの小説を映画化。どちらかというと、B級感覚に溢れた映画を撮っていたポランスキが本格的な文芸作品に取り組むというのは、ちょっと驚きですが、70年代は、ベルトルッチ『1900年』とか、キューブリック『バリー …

『オズの魔法使い』を見ると更に面白いです!

デイヴィッド・リンチ『ワイルド・アット・ハート』リンチの絶好調ムーヴィ(笑)。老人フェチぶりも随所に!とにかく、あらゆる意味でやりすぎな作品ですが、エルヴィスに移入しているニコラス・ケイジ。アタマの悪いローラ・ダーン。そのイカレた母親、マ…

見せ方が独特で面白いなあ。

アラン・パーカー『バーディ』アラン・パーカーはもう結構なキャリアがある監督なのですが、意外にもアカデミー賞もらってないんですよね。もう、もらっててもおかしくない監督だと思うのですが。『ミシシッピ・バーニング』、『ザ・コミットメンツ』などい…

ザルドスとヘウォンの共通点。

ホン・サンス『ヘウォンの恋愛日記』なんと、冒頭にベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の第五楽章。意外とサントラに使われないベートーヴェンですが、それにしても、オープニングクレジットがいつも一緒というのは、もうほとんど小津安二郎ですね。ちなみ…

初期ポランスキの傑作!

ロマン・ポランスキ『袋小路』ゴダールしてますね。ポランスキが『反撥』に続いてイギリスで撮った映画。昔、チラッとMXテレビで見た記憶があります。映画音楽は、クシシュトフ・コメダ。ポーランドを代表するジャズピアニストです。コメダは、この頃のポー…

またしてもポカン。と終わる。うまい。

ホン・サンス『ソニはご機嫌ななめ』ちょっとタイトルから、中年のおっさんが見るには勇気がいりますが(笑)、いつものホン・サンス作品です。朝鮮戦争は、2016年の現在も、未だに和平条約が結ばれておらず、停戦協定のみであり、国際法上、戦争は終わって…

コレは見落し的な傑作!

ジョン・ヒューズ『ブレックファスト・クラブ』私の見てる映画のラインナップを一瞥すればわかるように、私はアメリカの青春映画が全くダメで、『セント・エスモス・ファイア』すら見たことないんです。コレも青春映画ですが、コレには驚きましたね。ライム…

後半のローランズの演技は見ものですぞ。

ジョン・カサヴェテス『オープニング・ナイト』独特の感覚で映画を撮り続けたカサヴェテスですが、コレはまたカサヴェテスの中でもまたちょっとスタイルを変えてきている作品ですね。『こわれていく女』や『チャイニーズブッキーを殺した男』のような、手持…

これもまた「終わらないお話し」。

ホン・サンス『次の朝は他人』またしても、主人公は映画館ですが、白黒映画です。アレッ、またしても、同じ似たような場面やセリフが出てきますね。しかも、その直前に、主人公の映画監督は、「人生とは偶然の集合体だ」という説を話し始めています。バーの…

ビートたけしが役者として開眼した作品。

瀬川昌治『哀しい気分でジョーク』もうこの頃のビートたけしを知らない世代もいるんですよねえ。小学校の頃の私には、とにかく異様なスピードで喋りまくるこの漫才師は驚異的でありました。明らかにビートたけし本人と思われる「ひろし」の役は我らがたけち…

ベルイマンのストーリーテリングの見事さ!

イングマール・ベルイマン『魔術師』ベルイマンの初期の作品。イングリット・チューリン、マックス・フォン・シドウという常連がすでに出ていますね。白黒のハイライトを強調したかなり濃い画面作りが素晴らしい。内容もそれに準じてかなり濃いです。表面上…

うまい!

ホン・サンス『よく知りもしないで』ホン監督のオープニングはいつもパステルカラーをバックにハングルですね。もう、世界的な評価を受けている監督なので、英語との両表記にするのかと思いきや、そうしない。どこか小津安二郎ほワンパターンなオープニング…

脱帽!!

ホン・サンス『3人のアンヌ』ホン・サンスについても本作についてほとんど予備知識ゼロで見ました。韓国語と英語、時にフランス語が混じった映画で、違和感なくフランスの女優のイサベル・ユペールが出てるのが、結構驚きです。日本の監督でこういう事をム…

どこかB級感覚のある犯罪映画です。

ロバート・ワイズ『拳銃の報酬』ハリウッド史上に残る『ウェストサイド物語』の前作がなんとコレ。フィルム・ノワールだったんですね。まあ、『ウェストサイド物語』も、プエルトリコ系の不良グループの抗争の話ではあるのですが。とにかくいろんな映画を撮…

どこの国も政界は恐ろしい場所です。。

パオロ・ソレンティーノ『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』この映画をいきなり見ても、多分、よくわからないと思います。この映画が公開された時にも、無所属の上院議員(イタリアの上院は終身)として政界に生息していた怪物、ジュリオ・アンドレオッテ…

独特のタイム感覚を楽しむべし。

ジム・ジャームッシュ『ストレンジャー・ザン・パラダイス』 何度見たかわかりませんね。ジャームッシュが世界的に知られるキッカケとなった大傑作。 ヴィム・ヴェンダースから撮影で余った白黒フィルムをもらって撮影されたそうです。 画面にブラックアウト…

水滸伝からの伝統なんでしょうね。

ジョン・ウー『英雄本色II A Better Tomorrow 2』映画がバカ当たりしてしまい、続編が作られる事に。なので、前作で凄絶な最期を遂げたチョウ・ユンファに双子の弟がいたというご都合主義にて復活です(笑)。こういう東映でよくやる感じ、いいですねえ。明…

前半のトレンディ感も注目。

ジョン・ウー『英雄本色 A Better Tommorrow』邦題『男たちの挽歌』は素晴らしいですね。サム・ペキンパー、深作欣二が一挙に襲いかかってきたような凄絶なアクションで有名な作品ですが、お話しの全体に漂う80年代的な軽さがある事に再見して改めて気づきま…

変態はとまらない。

イエジー・スコリモフスキ『アンナと過ごした4日間』変態のお話しです(笑)。看護師をしている近所の女性の家に忍び込んで、お茶に睡眠薬を巧妙に混ぜて完全に寝ていることを確認してから家に再侵入して、物色するというね(笑)。こんな映画を撮るのは、…

未熟な作品ではありますが。

ピーター・フォンダ『さすらいのカウボーイ』 邦題が今一つですが、まあ、仕方がありません。アメリカでも全くうけなかったので。 デニス・ホパーが『イージ・ライダ』でバカ当たりした余波があったのでしょう。 監督としてはほぼ素人と言ってよいピーター・…