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早すぎた作品

清水宏『有りがたうさん』 静岡209ということは、それくらいしか県で走っている車がないんですね。 戦前、とりわけ1920年代にとてつもないペースで映画を撮っていた清水宏の代表作。 上原謙(若大将のお父さんです。若い方はご存じないでしょうね)が山道の…

全人類必見の映像!

ジェフリー・レヴィ=ヒント『ソウルパワー』 モブツ大統領は、この音楽イベントにはカネを出してないようです。 出したのは、ボクシングだけです。 結局、リベリアのお金持ちが出資してくれた事でイベントもできたし、撮影もできたようです。 ケチンボ! 映…

モハメド・アリ追悼

リオン・ギャスト『モハメド・アリ かけがえのない日々』 原題は、『When We were Kings』。私たちが王だった時。ですね。 直訳の方がカッコイイです。 すでに歴史的事実なので書きますが、ヴェトナム戦争の徴兵を拒否した事でWBAヘヴィ級チャンピオンを剥奪…

そうとう歯ごたえありますよ。

イングマール・ベルイマン『仮面/ペルソナ』 冒頭のアヴァンギャルドな映像の積み重ねからしてベルイマンの絶好調ぶりが伝わる作品。 「お芸術」や「お勉強」にベルイマンを祭り上げではなりません! 今見ても、どの作品もビックリするようなエグリが効いて…

なぜ、「ヒーロー」なのかは見てのお楽しみ!

ジャコ・ヴァン・ドルマル『トト・ザ・ヒーロー』 ベルギーの映画なんて、なかなか見る機会はないですけども、本作の監督、ジャコ・ヴァン・ドルマルは長編第1作で世界的な有名となりました。 私が彼の作品で初めて見たのは、『八日目』という、ダウン症の少…

イニャリトゥ開眼の作!

アレハンドロ・ゴンサーレス・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 主人公の妄想と現実が同居している作品である事を端的に示す冒頭。 去年見た映画ではダントツに面白かったものをDVDにて再見。 『バードマン』という、アメ…

マイケルもジャッキーもココから学んだんですね。

ジーン・ケリー、 スタンリー・ドーネン 『雨に唄えば』 これぞ、「見た気になっている映画」の筆頭かもしれません。 舞台がサイレント映画末期のハリウッドである事すらよく知られてないかも。 主人公を演じるジーン・ケリーは旅芸人から、大スターにまで上…

オカマちゃんの三人がうまいこと!

ペドロ・アルモドバル 『アイム・ソー・エキサイテッド』 2000年代以降、に最も打率と打点の高い監督は誰かと言われたら、恐らくは、ペドロ・アルモドバルの名前はほぼ確実に出てくるでしょうね。 とにかく、どこかエキセントリックで独特の語り口を持つアル…

見たことないユニークない映画!

イェジー・スコリモフスキ『シャウト』 なんとも不思議な雰囲気の映画ですね。 おお、『ロッキーホラーショウ』の主人公だった、ティム・カリーが出てます。 ショットの積み重ねが誰とも似てない。 どこか不穏です。 クリケットの試合から始まる映画なのです…

コレは怖い。

ジョーゼフ・ロウジー 『召使』 ダーク・ボガードとロウジーのコンビ作品は結構ありますね。 コレもその1つです。 ダーク・ボガードは何度もハリウッドからお呼びがかかっていたらしいですが、結局、一度もハリウッド映画には出てません。 でも、ハリウッド…

邦題に騙された人少なくないかも。

ホン・サンス 『アバンチュールはパリで』 邦題は内容を示しているようないないような。 いつものオープニングになぜかベートーヴェンの交響曲第七番の第2楽章! しかも、ちゃんとフルオケ! ザルドスなのかな?と思ったんですが、ゴダールの『ドイツ零年』…

キューブリックはコワイね。

スタンリー・キューブリック『時計じかけのオレンジ』 高校生の頃、初めて見ましたが、コレはぶったまげました(笑)。 高校の頃に、アレハンドロ・ホドロフスキー『エル・トポ』、デイヴィッド・リンチ『イレイザーヘッド』というぶっ飛び映画を見たわけで…

ポランスキが正攻法で撮った文芸大作。

ロマン・ポランスキ『テス』トマス・ハーディの小説を映画化。どちらかというと、B級感覚に溢れた映画を撮っていたポランスキが本格的な文芸作品に取り組むというのは、ちょっと驚きですが、70年代は、ベルトルッチ『1900年』とか、キューブリック『バリー …

『オズの魔法使い』を見ると更に面白いです!

デイヴィッド・リンチ『ワイルド・アット・ハート』リンチの絶好調ムーヴィ(笑)。老人フェチぶりも随所に!とにかく、あらゆる意味でやりすぎな作品ですが、エルヴィスに移入しているニコラス・ケイジ。アタマの悪いローラ・ダーン。そのイカレた母親、マ…

見せ方が独特で面白いなあ。

アラン・パーカー『バーディ』アラン・パーカーはもう結構なキャリアがある監督なのですが、意外にもアカデミー賞もらってないんですよね。もう、もらっててもおかしくない監督だと思うのですが。『ミシシッピ・バーニング』、『ザ・コミットメンツ』などい…

ザルドスとヘウォンの共通点。

ホン・サンス『ヘウォンの恋愛日記』なんと、冒頭にベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の第五楽章。意外とサントラに使われないベートーヴェンですが、それにしても、オープニングクレジットがいつも一緒というのは、もうほとんど小津安二郎ですね。ちなみ…

初期ポランスキの傑作!

ロマン・ポランスキ『袋小路』ゴダールしてますね。ポランスキが『反撥』に続いてイギリスで撮った映画。昔、チラッとMXテレビで見た記憶があります。映画音楽は、クシシュトフ・コメダ。ポーランドを代表するジャズピアニストです。コメダは、この頃のポー…

またしてもポカン。と終わる。うまい。

ホン・サンス『ソニはご機嫌ななめ』ちょっとタイトルから、中年のおっさんが見るには勇気がいりますが(笑)、いつものホン・サンス作品です。朝鮮戦争は、2016年の現在も、未だに和平条約が結ばれておらず、停戦協定のみであり、国際法上、戦争は終わって…

コレは見落し的な傑作!

ジョン・ヒューズ『ブレックファスト・クラブ』私の見てる映画のラインナップを一瞥すればわかるように、私はアメリカの青春映画が全くダメで、『セント・エスモス・ファイア』すら見たことないんです。コレも青春映画ですが、コレには驚きましたね。ライム…

後半のローランズの演技は見ものですぞ。

ジョン・カサヴェテス『オープニング・ナイト』独特の感覚で映画を撮り続けたカサヴェテスですが、コレはまたカサヴェテスの中でもまたちょっとスタイルを変えてきている作品ですね。『こわれていく女』や『チャイニーズブッキーを殺した男』のような、手持…

これもまた「終わらないお話し」。

ホン・サンス『次の朝は他人』またしても、主人公は映画館ですが、白黒映画です。アレッ、またしても、同じ似たような場面やセリフが出てきますね。しかも、その直前に、主人公の映画監督は、「人生とは偶然の集合体だ」という説を話し始めています。バーの…

ビートたけしが役者として開眼した作品。

瀬川昌治『哀しい気分でジョーク』もうこの頃のビートたけしを知らない世代もいるんですよねえ。小学校の頃の私には、とにかく異様なスピードで喋りまくるこの漫才師は驚異的でありました。明らかにビートたけし本人と思われる「ひろし」の役は我らがたけち…

ベルイマンのストーリーテリングの見事さ!

イングマール・ベルイマン『魔術師』ベルイマンの初期の作品。イングリット・チューリン、マックス・フォン・シドウという常連がすでに出ていますね。白黒のハイライトを強調したかなり濃い画面作りが素晴らしい。内容もそれに準じてかなり濃いです。表面上…

うまい!

ホン・サンス『よく知りもしないで』ホン監督のオープニングはいつもパステルカラーをバックにハングルですね。もう、世界的な評価を受けている監督なので、英語との両表記にするのかと思いきや、そうしない。どこか小津安二郎ほワンパターンなオープニング…

脱帽!!

ホン・サンス『3人のアンヌ』ホン・サンスについても本作についてほとんど予備知識ゼロで見ました。韓国語と英語、時にフランス語が混じった映画で、違和感なくフランスの女優のイサベル・ユペールが出てるのが、結構驚きです。日本の監督でこういう事をム…

どこかB級感覚のある犯罪映画です。

ロバート・ワイズ『拳銃の報酬』ハリウッド史上に残る『ウェストサイド物語』の前作がなんとコレ。フィルム・ノワールだったんですね。まあ、『ウェストサイド物語』も、プエルトリコ系の不良グループの抗争の話ではあるのですが。とにかくいろんな映画を撮…

どこの国も政界は恐ろしい場所です。。

パオロ・ソレンティーノ『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』この映画をいきなり見ても、多分、よくわからないと思います。この映画が公開された時にも、無所属の上院議員(イタリアの上院は終身)として政界に生息していた怪物、ジュリオ・アンドレオッテ…

独特のタイム感覚を楽しむべし。

ジム・ジャームッシュ『ストレンジャー・ザン・パラダイス』 何度見たかわかりませんね。ジャームッシュが世界的に知られるキッカケとなった大傑作。 ヴィム・ヴェンダースから撮影で余った白黒フィルムをもらって撮影されたそうです。 画面にブラックアウト…

水滸伝からの伝統なんでしょうね。

ジョン・ウー『英雄本色II A Better Tomorrow 2』映画がバカ当たりしてしまい、続編が作られる事に。なので、前作で凄絶な最期を遂げたチョウ・ユンファに双子の弟がいたというご都合主義にて復活です(笑)。こういう東映でよくやる感じ、いいですねえ。明…

前半のトレンディ感も注目。

ジョン・ウー『英雄本色 A Better Tommorrow』邦題『男たちの挽歌』は素晴らしいですね。サム・ペキンパー、深作欣二が一挙に襲いかかってきたような凄絶なアクションで有名な作品ですが、お話しの全体に漂う80年代的な軽さがある事に再見して改めて気づきま…

バカ映画の金字塔!

鈴木則文『徳川セックス禁止令 色情大名』TSUTAYAで借りるには躊躇するようなタイトルですが、普通に日本映画コーナーにあります(笑)。この頃の東映のプログラムピクチャーには、挿入歌というものが必ずと言ってよくあるのですが、タイトルが「ジュテーム…

変態はとまらない。

イエジー・スコリモフスキ『アンナと過ごした4日間』変態のお話しです(笑)。看護師をしている近所の女性の家に忍び込んで、お茶に睡眠薬を巧妙に混ぜて完全に寝ていることを確認してから家に再侵入して、物色するというね(笑)。こんな映画を撮るのは、…

未熟な作品ではありますが。

ピーター・フォンダ『さすらいのカウボーイ』邦題が今一つですが、まあ、仕方がありません。アメリカでも全くうけなかったので。デニス・ホパーが『イージ・ライダ』でバカ当たりした余波があったのでしょう。監督としてはほぼ素人と言ってよいピーター・フ…

ロラン・バルトが見たら、なんて言うでしょうね。

ジム・ジャームッシュ『コーヒー&シガレッツ』冒頭のロベルト・ベニーニがもうおかしいですね(笑)。ジャームッシュ映画の常連ですが、とにかく面白い人ですね。うまい。と、思ったら、ドンドン次のお話になっていきますね(笑)。スパイク・リーの弟と妹…

史上初のドラッグムービー

ヴィクター・フレミング『オズの魔法使い』MGM黄金期、即ち、ハリウッド黄金期の映画ですが、恐らくは史上初めての主演がドラック中毒状態のまんま画面に映っているという、サイケデリック映画の映画でもあります。ジュディ・ガーランドはダイエットさせるた…

タイトルが何とも皮肉です。

イェジィ・スコリモフスキ『エッセンシャル・キリング』名前は知っているけど、作品は見たことないですね〜。の頂点に君臨すると思われる、スコリモフスキの今のところの最新作。ロマン・ポランスキらと「ポーランド・ヌーヴェルヴァーグ」を担った気鋭の監…

アルファビルとブレードランナーをつなぐ傑作

ライナー・ウェルナー・ファスビンダー『あやつり糸の世界』第1部、第2部ものすごくペースで映画を撮りまくり、しかも、同時に舞台の演出までやり、太く短い人生を送った、ファスビンダーのSF大作がようやく公開と相成りました。3時間をゆうに超える作品で…

トリュフォーは初めからトリュフォーだった。

フランソワ・トリュフォー『あこがれ』無名時代のトリュフォーが撮った短編。まるで、ジャン・ルノワール『ピクニック』がモダンになって帰ってきたかのような瑞々しさに驚いてしまう。この自転車で町を駆け抜けていく女性の姿を撮る冒頭シーンに、その後の…

ゴダールとトリュフォーが競っている時代の作品。

フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』この頃のトリュフォーは、ゴダールやマルと競うように過激で挑発的な手法を競っていた所がありますが、本作は、まさにその時代(それが即ちヌーヴェルヴァーグなのですが)を象徴する作品。シャルル・ゲンズブ…

こんな風にマグロを獲ってたのか。。

相米慎二『魚影の群れ』吉村昭原作の短編を映画化。相米監督のあり方は、小津安二郎とは真逆ですね。小津は、役者対して、「何もしなくていい」とか「考えるな。ただセリフを話してくれればいい」と言っていたそうです。しかし、実際完成した作品では、皆、…

最後にドキリとさせられる破壊的コメディ

ルイ・マル『地下鉄のザジ』 随所に遊びを散りばめた、ルイ・マルのの傑作。 室内でのカメラワークがいちいちものすごく凝っていて、ものすごく騒々しい。 コマ飛び画像やコマを抜いてサイレント映画みたいな動きになるシーンが頻繁。 ぶっ飛んだママがパリ…

大嫌いです。

ジョシュア・オッペンハイマー『アクト・オブ・キリング』アクト・オブ・キリングの手法は、ドキュメンタリーとしての倫理に反していると思う。やっていることは、ミルグラム『服従の心理』と同じ。心理学をある程度知った上であの手法を考案したのだろうけ…

この人の映画は好き嫌いが分かれますね。

サム・ペキンパー『ワイルドバンチ』言わずと知れた、天下の無法者監督が撮った、破格の西部劇。コレを以って、ジャンルとしての西部劇は終わったと言っても過言ではない破壊力満点の映画で、そのバイオレンス表現はその後の様々な映画に多大な影響を与えた…

これぞ成瀬映画!

成瀬巳喜男『女が階段を上がるとき』おお、コレも音楽が黛敏郎!『お早う』、『幕末太陽伝』、『赤線地帯』と、このころの黛敏郎の映画音楽での仕事はものすごく充実してますね。明らかに、MJQを意識した作曲をしてます。フランス映画をよく研究してしていた…

増村保造の出発点でもある溝口健二の遺作。

溝口健二『赤線地帯』美術水谷浩、撮影宮川一夫、音楽黛敏郎。惚れ惚れするようなスタッフザマス。。オープニングの音楽がなかなかぶっ飛んでますなあ。助監督には、我らが増村保造。溝口健二は、アレレ?という映画も結構あるんですけども、すごい作品は桁…

こんな破天荒なドキュメンタリーはないでしょうね。

原一男『ゆきゆきて、神軍』先日、亡くなった水木しげると本編の主人公、奥崎謙三には共通点があって、それは、太平洋戦争でともにパプア・ニューギニアに派遣され、そこで生死を彷徨った(水木は左腕を失い、奥崎は右手小指を失う)。無論、二人のその後の…

映画館で見直したいなあ。

相米慎二『台風クラブ』。こりゃたまげた(笑)。今だったら、絶対許されないでしょうね。もしこれを現在制作したら、相米監督だったら、映倫通さないで上映するでしょうが。相米がこういうスタイルを確立したのかはわからないけども、アンゲロプロスのそれ…

ヒップホップ映画ではありません。

園子温『Tokyo Tribe』えー、疲れました(笑)。登場人物が多すぎて、掴みにくいです。要するにネオ・番長ムービーのサントラがヒップホップというだけで、それだったら、『ビーバップ・ハイスクール』の方が面白かったなあ(原作はどうも好きになれなかった…

ひとまずのウディ・アレンの集大成作品。

ウディ・アレン『ハナとその姉妹』『アニー・ホール』以後の彼の作品の総決算と言ってよい作品。とにかく、圧倒的にうまい。脚本、配役、キャメラ、編集、音楽がもうこれ以上ない時くらいに素晴らしい。強迫観念のように死を恐れるウディ・アレンのシーンに…

たけちゃんのツヤツヤぶりを見て欲しいですね!

大島渚『Merry Christmas, Mr. Lawrence』 日本軍のキャスティングがすごいです。 ビートたけし、坂本龍一、内田裕也ですよ。 そりゃ、イギリスに負けるわけですね(笑)。 原作は、この映画でもメインキャストになっている「ローレンス中佐」である、ローレ…