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地獄の黙示録を超えました!

富田克也『バンコクナイツ』 映画制作集団、空族(くぞく。と読みます)による3時間を超える大作。 「Bangkok, Shit....!」 まさか冒頭が、『地獄の黙示録』のパロディから始まるとは(チョイチョイ、パロディが入ります。ワルキューレの騎行も流れますから…

渡瀬恒彦、松方弘樹追悼。

中島貞夫『実録外伝 大阪電撃作戦』 オープニングクレジットの写真を見てくださいよ(笑)! ワルい顔ばっかりです! 深作欣二は、『仁義の墓場』というある意味行き着くところまで行き着いた実録ヤクザ映画を撮ってしまいました。 しかし、実録モノは、中島…

オリンピックってなんだっけ?

ヒュー・ハドソン『炎のランナー』 ヴァンゲリスの音楽と映像が一体化! 本作は戦後であり、そして、戦前でもある1942年のオリンピックパリ大会を描いた、実話に基づいたお話です。 ホントにジェントルマンシップが満ち溢れていた頃のオリンピックというもの…

ストーリーは言えねえ言えねえ。

パク・チャヌク『OLDBOY』 復讐の鬼と化す、オ・デス。 狩撫麻礼の原作を韓国の映画監督が映画化。 昔だったら、こんな事考えられなかったけども、それだけ日本の文化が韓国でも受け入れられているんですね。 とにかく驚きの連続。 15年間も一体どういう理由…

渡哲也が破滅的なヤクザを凄絶に演じる。

深作欣二『仁義の墓場』 『仁義なき戦い』の大ヒットを受けて作られた、東京実録ヤクザ作品。 戦後の闇市(ここでは新宿の闇市です)を舞台とするヤクザの抗争であり、キャスティングも一部かぶります。 しかし、本作が『仁義なき戦い』ほど持ち上げられない…

偉大な芸術家の死を悼む。

鈴木清順『ツィゴイネルワイゼン』 死人のようなのに、一番元気に動き回る、原田芳雄。 初めて見た時の衝撃は未だに忘れられないですね。 初めて見た清純の作品は『けんかえれじい』で、高橋英樹のほとんど初主演くらいの作品だったと思いますが、はち切れん…

コレが原点。

三隅研次『座頭市物語』 勝新太郎をスターダムに押し上げた異形のヒーローの記念すべき第1作。 勝新が驚くほど若く、まだスーパーマン的な部分がなく、テレビ版に漂っているような、あの独特の虚無感はまだ漂っていないですが、やはり原点というのは、見て…

コレもよかった!

原恵一『百日紅』 杉浦日向子のマンガの映画化ですがとても不安でした。 杉浦の素晴らしい原作を台無しにしやしないのか。という不安ですよね。 しかし、監督の名前をちゃんと見てなかったんですね。 ファザコンのお栄。親を「鉄蔵」と呼び捨てにする。自分…

コレは大傑作!

原恵一『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦』 驚いた。。 なんというか、ものすごく丁寧なんですよ。 1つ1つのセリフに一切子供だましの手抜きがないんですよ。 モーレツにすごい!とかじゃなくて日常描写がものすごくシッカリしてるんで…

加藤+鈴木コンビが生んだ、シリーズ最高作!

加藤泰『緋牡丹博徒 お竜参上』 シリーズ第6作目ですが、内容は「花札勝負」の後日談。 イカサマ賭博で儲けている「ニセお竜」と「バケ安」の娘で病気で盲目となっていた五十嵐君子(高倉健が手術代を出してくれた事で手術を受けて視力が回復しております)…

お竜さん!

加藤泰『緋牡丹博徒 花札勝負』 緋牡丹博徒シリーズの第3作目。 加藤泰の極端なローアングルのワンシーンワンショットが冴えまくってますね! 冒頭のお竜さんの口上のシーンから、もうしびれました! この人物をちょっと真ん中からズラす構図が加藤泰美学!…

とてつもないスケールで描かれるSF大作の結末!

富野由悠季『The Ideon : Be Invoked』 主人公コスモの家族や友人を殺された事への怒りこそが本作の原点! 一応、テレビアニメの『伝説巨神 イデオン』は39話をもって、イデが発動して終わります。 が、さすがにオチの方向としてはおかしくないのですが、些…

コレを見ないと、映画版を見る事が出来ないのです!

富野由悠季『伝説巨神 イデオン』第1〜38話 イーデオーン。 今回は映画ではないのですが、それには少々説明が必要です。 と言いますのも、映画『伝説巨神 イデオン 発動篇』を見るためには、このテレビアニメの38話まで見る必要があるのです(笑)! と言い…

本作をもって『仁義なき戦い』は完結です。

深作欣二『仁義なき戦い 頂上作戦』 警察の捜査を受ける打本組の事務所(タクシー会社なのですが)。 第4作。これまでは土着のヤクザとナアナアで癒着しきっていた警察も、抗争がエスカレートしてしまい、東京オリンピックを開催するという国際的な体面もあ…

ココからが本格的なお話になります。

深作欣二『仁義なき戦い 代理戦争』 高度経済成長期に入って、神戸のヤクザ明石組(つまり、山口組という事です)まで介入してきてますます抗争が複雑化しエスカレートしていく、第3作目。 本作は、呉港でしょうもないシノギしかできておらず、ジリ貧になっ…

菅原文太出番少なめですが、面白いです。

深作欣二『仁義なき闘い 広島死闘編』 またしてもオープニングが原爆投下! 広島の村岡組と大友組のサグライフ&バイオレンスを中心に描く第2作。 深作欣二の演出は相変わらずハイヴォルテージで役者たちは実に嬉しそうに画面狭しと暴れ回っております。 ア…

トランプ大統領就任を祝しまして。

ロバート・ゼメキス『バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作』 ドナルド。という大統領がまたしても共和党から誕生したことを記念して(?)、かなり久しぶりに見たくなりました(注、前回は「ロナルド」でしたね)。 今見ると、マイケル・J・フォックスちゃ…

タワーレコードへの愛に満ち溢れたドキュメンタリー。

Collin Hanks『All Things Must Pass』 タワーレコードの栄枯盛衰記をひたすら草創期の人々の証言を中心に巧みに構成されたドキュメンタリー。 なんと、最初はドラッグストアの一角で、中古のシングル売ってたのが始まりだったんですね。 それが、アメリカ西…

今見ると、むしろ現実がこれに近づいている気が。

マーティン・スコシージ『タクシードライバー』 このオープニングの映像が素晴らしい! 久しぶりに見ました。 最近のスコシージの作品は特に見る気は起きませんが、コレはホントにインパクトのある作品でしたたな。 今考えてみると、ヴェトナム戦争によるPTS…

復活の日

片渕須直『この世界の中心に』 大楠公飯を食す名シーン。 見てから読むか、読んでから見るか。 は、角川映画が生み出した最高のキャッチコピーであるが(そして、どれだけの人を失望させたのか)、私は、「読んでから見る」を実践しました。 よって、本作の…

今見ても驚いてしまう傑作アクション西部劇

ハワード・ホークス『リオ・ブラボー』 すごい。 冒頭4分間一切セリフなしで、お話しの構図を全部説明しつくしてしまう圧巻の編集とカメラワーク! 別に派手な動きは一切ないのに、なんですかね、このカッコよさ。 アル中で文無しフラフラのディーン・マーテ…

濃厚です。

エミール・クストリツァ『ジプシーのとき』 ベルハン一家。狭いながらも楽しい我が家。 冒頭から漂う、独特の可笑しみ。 いい映画というのは、始めの10分が面白くないとあとはもう全くダメですが、コレは合格ですね。 音と映像の量がとにかくすごい。 酔っ払…

西部劇の終焉。

ジョン・スタージェス『The Magnificent Seven』 白浪七人男、揃い踏み! 『荒野の七人』という邦題はちょっと今ひとつだなあ。 『誇り高き七人』という直訳で充分カッコよくないですか? スタージェス、マクイン、バーンスタインという鉄壁の3人によるアメ…

青春群像の王道を描いてます。

F.ギャリー・グレイ『Straight Outta Compton』 「ギャングスタ・ラップ」というスタイルとその人気を全国区に広げた伝説的なヒップホップグループ「N.W.A」を描いた、ハードコアな青春群像。 N.W.Aのメンバー。 アイス・キューブ、Dr.ドレー、イージーEと言…

「何が始まるのですか?」「第三次世界大戦だ」

マーク・L・レスター『コマンドー』 こんなに丸太が似合う役者はいない。 シュワちゃん映画の最高傑作は、だれがなんと言おうとコレなのだ! しかも、フジテレビの土曜日の『ゴールデン洋画劇場』のバージョンと決まっている。 「シュワちゃん」の名付け親は…

こんなワイダをもっと見てみたかった。

アンジェイ・ワイダ『夜の終わりに』 2016年に90歳で大往生した反骨の作家、アンジェイ・ワイダの若き日の作品。 フランスのヌーヴェルヴァーグは、世界中に多大な影響を与えましたが、かのワイダもモロに影響を受けていたんですね。 音楽はクシシュトフ・コ…

撮影、大変だったでしょうね。。

アレハンドロ・ゴンサーレス・イニャリトゥ『レヴェナント』 昭和っぽいポスターがナイスです(笑)。 ビーバーの毛皮を獲っていた男たちがネイティヴ・アメリカンの部族のアリカラ族たちに襲撃を受けて大半が死にました。 ビーバーの毛皮を狙われたんですね…

コレがなければ、あの『キル・ビル』はなかった!

藤田敏八『修羅雪姫』 明治6年に起こった「血税騒動」(後述)の混乱時に殺害された新任の小学教員一家殺害へのかなり複雑な復讐譚。原作は小池一夫、上村一夫によるマンガです。梶芽衣子演じる刺客、修羅雪。時代劇というよりも、マカロニ・ウェスタンを思…

増村保造との違いを思い浮かべながら見ました。

ジョーゼフ・ロウジー『エヴァの匂い』 赤狩りで本国を追われ、ジプシー監督となったロウジーが放った、鋼鉄製のヌーヴェル・ヴァーグ。 フランス人よりももっと乾いていて冷徹ですね。こわいです。 書いた小説が映画化されて一挙に金持ちになった作家のタイ…

ハリウッド最後の大作ミュージカル。

ロバート・ワイズ『サウンド・オブ・ミュージック』 実は見ていなかったシリーズ(何回めでしたっけ)。 正直申し上げると、ミュージカルは苦手です(笑)。 理由はゾワゾワするから。 キレイな衣装を着て、バッチリメイクして、そんなに両手を広げて高らか…

脚本が素晴らしい!

ジョン・ワッツ『コップカー』 なんとも冴えないタイトルですが、コレが面白かったなあ。 男の子2人のアホさ。 太古の昔より、男の子はアホだなあ(笑)。 見つけちゃった。 たまたま見つけてしまったパトカー(アメリカではコップカーというのね)。 ドアは…

私は謎なのだ。→中二病だと思う。

ルキーノ・ヴィスコンティ『ルートヴィヒ』 ヴィスコンティが撮影中に倒れ、車椅子に乗りながも撮影された、約4時間の執念の大作。 残念な事に、生前はヴィスコンティの望む形での公開はできなかったらしく、180分、果ては、140分バージョンまであるらしく…

全然作風が違うんで驚きました。

エリック・ロメール『獅子座』 ロメールの長編第1作。 日本での商業公開は1990年。 日仏学院がフィルムを所有していて、時折公開していたようです。 にしても、幻に近い作品であったのは間違いありません。 他のヌーヴェル・ヴァーグ作品のように商業的に成…

逃避行映画の原点!

ニコラス・レイ『夜の人々』 ニコラス・レイ衝撃の初監督作品。 一般的には、『理由なき反抗』や『大砂塵』で知られてますけども、彼の真骨頂はそれ以前の作品にあります。 ですので、日本では彼の真価がなかなか伝わらず、一部の映画ファンの間にしか評価さ…

私がスパルタクスだ!

スタンリー・キューブリック『スパルタカス』 鉱山で剣闘士として買われるスパルタクス。 タイトルの通り、ローマ共和政末期に起こった、スパルタカスの反乱の顛末を描いた3時間を超える大作。 コレでキューブリックの世界的な名声が確立したんですが、キュ…

見事な2時間でした。

ジョージュ・ミラー『MADMAX 怒りのデスロード』 素晴らしいクルマのデザイン! ブルーレイにて再見。トレーラーが砦から逃げ出し、そして、結局、その砦に戻っていく。 マックス以外の主要キャラ。 ただ、それだけの事しか描いていないんですが、この間に、…

うまい!

エリック・ロメール『冬物語』 四季を描いた四部作(ロメールは、こういう連作形式で描くのが得意です)の第二作目。 いやー、「夏の日の思い出」には勝てっこないですよ、そりゃ。というお話しです(笑)。 それじゃあ身もフタもないんで、もう少し説明しま…

I'm in Heaven

マーク・サンドリッチ『トップハット』 RKOで制作された、いわゆる「アステア&ロジャース映画」に於ける最高傑作。 全編がアーヴィング・バーリンの作詞作曲で、マックス・スタイナーが音楽監督です。 1935年という不穏な時代にも関わらず、アステアはそんな…

しびれる!

深作欣二『仁義なき戦い』 戦後の広島の呉を舞台とする、今や伝説となったシリーズの第1作。 深作欣二は当初、シリーズ化するつもりはなかったらしく、大ヒットしている最中に東映の社長の一声でシリーズ化が決定したらしいです。 いかにも東映っぽい(笑)…

『カメレオンマン』と対をなす名作。

ウディ・アレン『カイロの紫のバラ』 ウディ・アレン作品の中でも屈指の名作。 世界恐慌後のアメリカを描いた『カメレオンマン』『ラジオデイズ』は、いずれも素晴らしいですが、コレが1番素晴らしいかもしれません。 個人的には『カメレオンマン』を偏愛し…

荘厳な民衆賛歌

パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ『サン・ロレンツォの夜』 この少女が見た戦争の回想です。 イタリアへの連合軍の上陸、すなわち、第二次大戦の末期のムッソリーニ政権の断末魔時代を扱った名作は結構多いです。 パゾリーニの遺作『ソドムの市』は、サド…

ホンモノのデカダンスです。

ルキーノ・ヴィスコンティ『ヴェニスに死す』 高校から大学にかけて一番好きだった映画監督は、ヴィスコンティでした(笑)。 グスタフ・マーラーが好きだったこともあり、もう、飛びつきましたよ、レンタルビデオに(笑)! もう、何度も何度も見ましたなあ…

ロメールが『あまちゃん』を描いたら、こうなります。違うか。

エリック・ロメール 『海辺のポーリーヌ』 実は、ロメール、見た事がなくて(笑)。 ポーリーヌは、従姉のマリオンと一緒にモン・サン=ミシェル近くの避暑地の別荘で夏を過ごすことになりました。 お年頃のポーリーヌ。やっぱり男の子の事を考えがちです。 …

市川崑の隠れ傑作!

市川崑『ぼんち』 大阪の船場で5代続いた足袋問屋の没落した主の回想。というスタイルを取る、山崎豊子原作の小説の映画化。 船場の文化の絢爛さは、谷崎潤一郎『細雪』にふんだんに書いてますが、もう、あの世界はスッカリ失われてしまいました。 後年、『…

反復と差異

ホン・サンス『教授とわたし、そして映画』 またしても映画学科でのお話し。 同じ映画学科が舞台なのに、主役が変わったり、配役が微妙に違ったりしてしまいます。 映画監督のジング、ソン教授、オッキそれぞれの視点で映画は進み、映画は、 「呪文を唱える…

早すぎた作品

清水宏『有りがたうさん』 静岡209ということは、それくらいしか県で走っている車がないんですね。 戦前、とりわけ1920年代にとてつもないペースで映画を撮っていた清水宏の代表作。 上原謙(若大将のお父さんです。若い方はご存じないでしょうね)が山道の…

全人類必見の映像!

ジェフリー・レヴィ=ヒント『ソウルパワー』 モブツ大統領は、この音楽イベントにはカネを出してないようです。 出したのは、ボクシングだけです。 結局、リベリアのお金持ちが出資してくれた事でイベントもできたし、撮影もできたようです。 ケチンボ! 映…

モハメド・アリ追悼

リオン・ギャスト『モハメド・アリ かけがえのない日々』 原題は、『When We were Kings』。私たちが王だった時。ですね。 直訳の方がカッコイイです。 すでに歴史的事実なので書きますが、ヴェトナム戦争の徴兵を拒否した事でWBAヘヴィ級チャンピオンを剥奪…

そうとう歯ごたえありますよ。

イングマール・ベルイマン『仮面/ペルソナ』 冒頭のアヴァンギャルドな映像の積み重ねからしてベルイマンの絶好調ぶりが伝わる作品。 「お芸術」や「お勉強」にベルイマンを祭り上げではなりません! 今見ても、どの作品もビックリするようなエグリが効いて…

なぜ、「ヒーロー」なのかは見てのお楽しみ!

ジャコ・ヴァン・ドルマル『トト・ザ・ヒーロー』 ベルギーの映画なんて、なかなか見る機会はないですけども、本作の監督、ジャコ・ヴァン・ドルマルは長編第1作で世界的な有名となりました。 私が彼の作品で初めて見たのは、『八日目』という、ダウン症の少…