アメリカ映画

タランティーノが多大な影響を受けた大傑作!

セルジオ・レオーネ『Once upon A Time in The West』 そんな映画あったっけ?in Americaの間違いでは?といわれそうですが、たしかにこの映画は存在しており、in The Westなんです。 タイトル通りの西部劇なのですが、マカロニ・ウェスタンの監督が、このジ…

レノンとモローによる『シン・突然炎のごとく』

グレタ・ガーヴィク『Little Women』 この原題でないと、ラストの意味が失われるので敢えてこうしました。 幾度となく映像化されてきた、ルイーザ・メイ・オルコット『若草物語』の映画化。 何の予備知識もなく見始めた最初の印象は、正直、 「なんだかいそ…

またしても見てしまいました!しかも復元バージョンです!

セルジオ・レオーネ『Once Upon A Time in America』補論 この、ただコーヒーを飲むだけのシーンがヌードルスの凄みを表現してますね。 実は、完全版を見た後に、更に20分ほどのレオーネが泣く泣くカットしたシーンを補った、ホントの完全版がある事を知りま…

少年時代の美しさを描いた超大作!男の子は必見です!!

セルジオ・レオーネ『Once Upon A Time In America』 現行版はレオーネ監督が最終的にオーケーしたバージョンで、なんと、3時間50分もある大作です。 ニューヨークのユダヤ人ゲットー中心としたお話しです。 セルジオ・レオーネは、『Once Upon A Time In〜…

ヒトラーとチャップリンは紙一重なのです。

トッド・フィリップス『JOKER』 アーサー・フレックはいかにしてジョーカーとなりしか。 「このモンスターはいかにして生まれたのか?」を作って大失敗した双璧が『スターウォーズ』1~3部と、『羊たちの沈黙』の前日譚、『レッド・ドラゴン』でしょう。 それ…

2019年の映画ベスト!

特に順位はありませんが、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』と『JOKER』が特に凄かったですね。最近見たというのもありますが。 前者は今後、ますます評価が上がっていくでしょう。単なるシーン追加ではなく、全く別の作品であり、同じシーンやセリ…

トラヴィス→ミシマ→トーラー

ポール・シュレイダー『魂のゆくえ』 ホアキン・フェニックスが狂気の悪役、ジョーカーを演じて話題となった『JOKER』。 DCコミックスを代表する悪役キャラクター、ジョーカー、というよりも、クリストファー・ノーラン監督による『バットマン』3部作におけ…

祝!スパイク・リー復活!!

スパイク・リー『ブラック・クランズマン』 1979年をお話を敢えて1972年に変えて映画化しています。 『ドゥ・ザ・ライト・シング』、『マルコムX』という強烈なインパクトを与える作品を撮りながらも、その後はあまりパッとしない作品を作り続け、知らないう…

シリアルキラーの日常を淡々と描く作品!

ジョン・マクノートン『ヘンリー』 「あー、なんだか疲れたなあ」 の後に、普通は「飲みに行く」とか「バッティングセンターに行く」「サウナに入る」「ジムに通う」などなどが入るわけですよね。 しかし、本作の主人公であるヘンリーさんは、「殺人」が入る…

1970年代のソウルミュージックを映像にしたような見事な作品!

バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』 ウィリアム・ボールドウィン(先ごろ、彼にちなんだドキュメンタリー、『私は二グロではない』が公開されました)の小説、『もしビール・ストリートが話す事ができたなら』の映画化。 前作『ムーンラ…

タランティーノ流ハリウッド、ひいてはアメリカ史への鎮魂作品。しかも多幸感満点!

クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 ディカプリオとブラピが冴えないハリウッド人を演じます。 面白かったですねえ。 またしても3時間近い大作ですが、今回は『デス・プルーフ』のような二部構成になっていて、…

アメリカの凄さがわかるドキュメンタリーでした!

フレデリック・ワイズマン『ニューヨーク公共図書館』 図書館は市の予算と寄付によって成り立っています。 3時間半近い大作ドキュメンタリーだが、全く飽きなかった。 内容はタイトル通りで、ニューヨーク市の公共図書館はどういうものなのかを淡々と見せる…

政府による壮大なヤラセ!

ピーター・ハイアムズ『カプリコン1』 火星へ向けて打ち上げられる花火られる「カプリコン1」 コレは面白かった! 70年代のアメリカ映画は私の好みにバッチリ合いますが、コレも最高でした。 本作はNASAの宇宙開発をめぐる、とんでもないヤラセ事件(実際に…

じゃない方の『クラッシュ』です!

ポール・ハギス『クラッシュ』 この映画の事を全く知らないまま、テレビでの放映で見ました。 ロサンジェレスの一日の出来事を、特定の主人公なしに、かなりの登場人物が複雑に絡み合いながら、進んでいく作品で、キャスティングはなかなか豪華ですが、それ…

とにかく見せ方のうまさに感心しました。

クレイグ・ギレスピー『アイ、トーニャ』 正直、そんなに期待して見たわけではないんですけども、コレがめちゃくちゃ面白かったですね。 ナンシー・ケリガン選手が、リレハンメル・オリンピックの直前に何者かに殴打された事件は、まあ、大々的に当時騒がれ…

アクションなしでもフリードキンはすごい!

ウィリアム・フリードキン『真夜中のパーティ』 ハリウッド映画で、恐らくは真正面からゲイをテーマとした最初の映画。 あの大傑作『フレンチ・コネクション』の前年に公開されたのが本作というのが驚きですねえ。 70年代のフリードキンは、まさに絶頂期と言…

B級感覚が戻ってきたイーストウッドの痛快作。

クリント・イーストウッド『運び屋』 ※公開直後ですので、写真はナシです。 現在、88歳のイーストウッドが久しぶりに自作の主演に復帰して撮ったのは、90歳の麻薬の運び屋。をモデルとした作品。 イーストウッドは、昔から大学教授や写真家という、どう見て…

フリードキン監督の傑作がようやく完全版で見ることができました!

ウィリアム・フリードキン『恐怖の報酬 完全版』 いやー、大感激しました! 本年見た映画でコレがでベスト。 コレまで、監督の意図された形での上映はなかったので、新作とみなします。 ニトログリセリンの爆風を使って、油井で発生した火災(反政府テロの犯…

フランスの脱獄モノ、犯罪モノには傑作多し!

フランクリン・J・シャフナー『パピヨン』 かつて仏領ギネアは、フランス本国には囚人を送り込む、事実上の流刑地でした。 金庫破りと殺人(殺人は冤罪です)で終身刑となったパピヨン(スティーヴ・マクイーン)と贋国債作りで逮捕されたルイ・ドガ(ダステ…

当時は全くウケませんでした!

チャールズ・ロートン『狩人の夜』 チャールズ・ロートン。と聞いてピンと来る方は相当に映画がお好きな方ですよね。 イギリスの名優で、晩年にスタンリー・キューブリック『スパルタカス』で、煮ても焼いても食えない元老院議員を演じていた、あの太々しい…

今見るとますますコワイ!!

マイケル・ウィナー『Death Wish』 良くも悪くもチャールズ・ブロンソンを「午後ロー役者」にしてしまった怪作。 とはいえ、後年の、なんの躊躇なく拳銃をぶっ放して殺しまくる作品とは一味違う、かなり狂気じみた作品となっています。 本作は、サム・ペキン…

ワシントン・ポストvsニクソン大統領!

スティーヴン・スピルバーグ『The Post』 邦題『ペンタゴン・ペーパーズ』はちょっとミスリーディングでして、原題『The Post』、すなわち、ワシントン・ポスト紙の奮戦記とした方が、話としてはシックリ来ます。 内容の中心に、国防総省の、仏領インドシナ…

シリアスなテーマを「6歳の子供」にもわかる観点で描く痛快作

ジョナサン・デミ『フィラデルフィア』 1993年公開なんですね。もう結構昔の映画になっていますねえ。 もう古典的名作と言ってよいと思いますので、ネタバレ全開で進めていきます。 人々の偏見と戦う。というのは、アメリカ映画の一つの普遍的なテーマだと思…

映画館で見なくてはワカリマセン!

スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』 リヒャルト・シュトラウス『ツァラトゥストラはこう言った』の冒頭で始まる、衝撃のオープニング! 断言しますが、この映画をDVDなどで見てもそのその感銘の1/10も伝わりません。 100インチでもまだ足りません…

アメリカの格差社会をマジックリアリズムで描いた傑作!

ショーン・ベイカー『フロリダ・プロジェクト』 とにかくうまい。驚くほどうまいですね、この映画は。 子供たちのホントにいい絵が撮れているんですね。 ドラ猫ギャング団 ショーン・ベイカーという監督の作品はコレ以外に見たことないんですけども、相当な…

リンチの頭の中をそのまんま映像化したような傑作。

デイヴィッド・リンチ『インランド・エンパイア』 リンチの今のところの映画での最新作。 リンチの映画では最も長い、3時間におよぶ大作であるのですが、製作スタッフは最低限とし、脚本、音楽、音響効果、編集、撮影はリンチ自身が行い、制作費も自身で出…

本年最大のナーメテーターでした!

ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファレス『Battle of Sexes』 WTAという女子テニスの協会を使ったことが、テニス協会を刺激しました。 バトル・オブ・セクシーズ。という邦題は昨年公開された『ドリーム』と同じくらいひどい! 「セクシーズ」て(笑)。…

神話と真実

パブロ・ラライン『ジャッキー』 実際のジャクリーン・ケネディとナタリー・ポートマン演じるジャクリーン。 ケネディ大統領の夫人であり、のちにギリシャの海運王アリストテレス・ソクラテス・オナシスと再婚したジャクリーン・ケネディから、大統領暗殺事…

ある男の1週間を綴った、詩のような作品。

ジム・ジャームッシュ『パタソン』 ニュージャーズィー州パタソン市に住んでいる、パタソン氏の1週間を描いた作品。 立川市に住んでる、立川さんみたいな感じでしょうね。 パタソンを演じているのが、アダム・「ドライヴァー」というのも、ギャグなのでしょ…

見直しました。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセジ』 シャレにならないほど巨大な物体が世界各地に出現。 見ていると、初めは『アレッ、これはタルコフスキーの『サクリファイス』と『惑星ソラリス』のパクリなのかな?と思わせるところが多々ありました。 あと、明らかに『20…