アメリカ映画

タランティーノ流ハリウッド、ひいてはアメリカ史への鎮魂作品。しかも多幸感満点!

クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 ディカプリオとブラピが冴えないハリウッド人を演じます。 面白かったですねえ。 またしても3時間近い大作ですが、今回は『デス・プルーフ』のような二部構成になっていて、…

アメリカの凄さがわかるドキュメンタリーでした!

フレデリック・ワイズマン『ニューヨーク公共図書館』 図書館は市の予算と寄付によって成り立っています。 3時間半近い大作ドキュメンタリーだが、全く飽きなかった。 内容はタイトル通りで、ニューヨーク市の公共図書館はどういうものなのかを淡々と見せる…

政府による壮大なヤラセ!

ピーター・ハイアムズ『カプリコン1』 火星へ向けて打ち上げられる花火られる「カプリコン1」 コレは面白かった! 70年代のアメリカ映画は私の好みにバッチリ合いますが、コレも最高でした。 本作はNASAの宇宙開発をめぐる、とんでもないヤラセ事件(実際に…

じゃない方の『クラッシュ』です!

ポール・ハギス『クラッシュ』 この映画の事を全く知らないまま、テレビでの放映で見ました。 ロサンジェレスの一日の出来事を、特定の主人公なしに、かなりの登場人物が複雑に絡み合いながら、進んでいく作品で、キャスティングはなかなか豪華ですが、それ…

とにかく見せ方のうまさに感心しました。

クレイグ・ギレスピー『アイ、トーニャ』 正直、そんなに期待して見たわけではないんですけども、コレがめちゃくちゃ面白かったですね。 ナンシー・ケリガン選手が、リレハンメル・オリンピックの直前に何者かに殴打された事件は、まあ、大々的に当時騒がれ…

アクションなしでもフリードキンはすごい!

ウィリアム・フリードキン『真夜中のパーティ』 ハリウッド映画で、恐らくは真正面からゲイをテーマとした最初の映画。 あの大傑作『フレンチ・コネクション』の前年に公開されたのが本作というのが驚きですねえ。 70年代のフリードキンは、まさに絶頂期と言…

B級感覚が戻ってきたイーストウッドの痛快作。

クリント・イーストウッド『運び屋』 ※公開直後ですので、写真はナシです。 現在、88歳のイーストウッドが久しぶりに自作の主演に復帰して撮ったのは、90歳の麻薬の運び屋。をモデルとした作品。 イーストウッドは、昔から大学教授や写真家という、どう見て…

フリードキン監督の傑作がようやく完全版で見ることができました!

ウィリアム・フリードキン『恐怖の報酬 完全版』 いやー、大感激しました! 本年見た映画でコレがでベスト。 コレまで、監督の意図された形での上映はなかったので、新作とみなします。 ニトログリセリンの爆風を使って、油井で発生した火災(反政府テロの犯…

フランスの脱獄モノ、犯罪モノには傑作多し!

フランクリン・J・シャフナー『パピヨン』 かつて仏領ギネアは、フランス本国には囚人を送り込む、事実上の流刑地でした。 金庫破りと殺人(殺人は冤罪です)で終身刑となったパピヨン(スティーヴ・マクイーン)と贋国債作りで逮捕されたルイ・ドガ(ダステ…

当時は全くウケませんでした!

チャールズ・ロートン『狩人の夜』 チャールズ・ロートン。と聞いてピンと来る方は相当に映画がお好きな方ですよね。 イギリスの名優で、晩年にスタンリー・キューブリック『スパルタカス』で、煮ても焼いても食えない元老院議員を演じていた、あの太々しい…

今見るとますますコワイ!!

マイケル・ウィナー『Death Wish』 良くも悪くもチャールズ・ブロンソンを「午後ロー役者」にしてしまった怪作。 とはいえ、後年の、なんの躊躇なく拳銃をぶっ放して殺しまくる作品とは一味違う、かなり狂気じみた作品となっています。 本作は、サム・ペキン…

ワシントン・ポストvsニクソン大統領!

スティーヴン・スピルバーグ『The Post』 邦題『ペンタゴン・ペーパーズ』はちょっとミスリーディングでして、原題『The Post』、すなわち、ワシントン・ポスト紙の奮戦記とした方が、話としてはシックリ来ます。 内容の中心に、国防総省の、仏領インドシナ…

シリアスなテーマを「6歳の子供」にもわかる観点で描く痛快作

ジョナサン・デミ『フィラデルフィア』 1993年公開なんですね。もう結構昔の映画になっていますねえ。 もう古典的名作と言ってよいと思いますので、ネタバレ全開で進めていきます。 人々の偏見と戦う。というのは、アメリカ映画の一つの普遍的なテーマだと思…

映画館で見なくてはワカリマセン!

スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』 リヒャルト・シュトラウス『ツァラトゥストラはこう言った』の冒頭で始まる、衝撃のオープニング! 断言しますが、この映画をDVDなどで見てもそのその感銘の1/10も伝わりません。 100インチでもまだ足りません…

アメリカの格差社会をマジックリアリズムで描いた傑作!

ショーン・ベイカー『フロリダ・プロジェクト』 とにかくうまい。驚くほどうまいですね、この映画は。 子供たちのホントにいい絵が撮れているんですね。 ドラ猫ギャング団 ショーン・ベイカーという監督の作品はコレ以外に見たことないんですけども、相当な…

リンチの頭の中をそのまんま映像化したような傑作。

デイヴィッド・リンチ『インランド・エンパイア』 リンチの今のところの映画での最新作。 リンチの映画では最も長い、3時間におよぶ大作であるのですが、製作スタッフは最低限とし、脚本、音楽、音響効果、編集、撮影はリンチ自身が行い、制作費も自身で出…

本年最大のナーメテーターでした!

ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファレス『Battle of Sexes』 WTAという女子テニスの協会を使ったことが、テニス協会を刺激しました。 バトル・オブ・セクシーズ。という邦題は昨年公開された『ドリーム』と同じくらいひどい! 「セクシーズ」て(笑)。…

神話と真実

パブロ・ラライン『ジャッキー』 実際のジャクリーン・ケネディとナタリー・ポートマン演じるジャクリーン。 ケネディ大統領の夫人であり、のちにギリシャの海運王アリストテレス・ソクラテス・オナシスと再婚したジャクリーン・ケネディから、大統領暗殺事…

ある男の1週間を綴った、詩のような作品。

ジム・ジャームッシュ『パタソン』 ニュージャーズィー州パタソン市に住んでいる、パタソン氏の1週間を描いた作品。 立川市に住んでる、立川さんみたいな感じでしょうね。 パタソンを演じているのが、アダム・「ドライヴァー」というのも、ギャグなのでしょ…

見直しました。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセジ』 シャレにならないほど巨大な物体が世界各地に出現。 見ていると、初めは『アレッ、これはタルコフスキーの『サクリファイス』と『惑星ソラリス』のパクリなのかな?と思わせるところが多々ありました。 あと、明らかに『20…

テーマは「父と子」!

ライアン・クーグラー『ブラックパンサー』 ※公開してそれほど経ってませんので、写真は少なめです! ワカンダの最新テクノロジーを駆使したスーツは、アイアンマン以上の性能を持つ。 すでに「アベンジャーズ」などの作品で登場していた、ブラックパンサー…

ダルトン・トランボーの脚本が素晴らしい!

アーヴィング・ラパー『黒い牝牛』 原題は「勇気ある者」。そのものズバリを描いております。 日本ではほとんど忘れ去られていた映画ですね。 監督のアーヴィング・ラパーは1898年(あるいは、1902年)生まれで、本作を撮っている頃にはもう結構な年齢のベテ…

残念!

ベニー・ブーム『All Eyez on Me』 2PACそっくりな役者さんが善戦してはいますが。 ヒップホップ史上、最もレコードを売ったラッパー、2PACの生涯を描いた作品。 NWAを描いた『Straight Outta Compton』の続編とも言える内容で(NWAのメンバーだった、Dr.Dre…

こんなに気配りと配慮のかたまりみたいな作品はない!

ジョス・ウェドン『アベンジャーズ: エイジ・オブ・ウルトロン』、 アンソニー&ジョー・ルッソ『キャプテン・アメリカ : シヴィル・ウォー』 すちゃらか社長と真実の人。 2本目はキャプテン・アメリカ名義の作品ですが、事実上、アベンジャーズの第3作目と…

とにかくバランスがよい!

ジョス・ウェドン『アベンジャーズ』 第1作はまだ顔ぶれ少ないです。 はい。今頃になって第1作を見ました(笑)。 面白かったですね。 アメコミの事はあんまり詳しくないですけども、事実上の主人公と言ってよいアイアンマンは、実はマーヴェルのヒーロー…

見事な短編小説読んだように面白かった!

マーティン・マクドナー『スリービルボード』 町外れの誰も見ないような広告板でした。 なんとなくショービズの内幕描いた作品みたいなタイトルですけども、ビルボードの本来の意味、野外に建てられている大きな広告板の事で、それが、それがミーズリー州の…

ローラ・パーマーの後半は一切いらないのではないか。

デイヴィッド・リンチ『Twin Peaks : Fire Walk with Me』 テレビシリーズへの怒りの表明でしょうか。この後、テレビを思いっきり破壊します(笑)。 邦題は本作の内容を的確な表しているとは言い難いので、原題のままで。 コレ、公開当時に見た時は、正直、…

芸能界はいつの世もキレイゴトでは済みません。

ジョセフ・L・マンキヴィッツ『イヴの総て』 なぜイヴは若くして権威ある賞を受賞するに至ったのか? タイトルは知ってるけども、見た事がない。という映画の代表格と言ってよいでしょう(笑)。 1950年度のアカデミー賞を6部門を受賞した名作。というだけで…

価値観の転換期を繊細に描く

ジェイムス・アイヴォリー『眺めのいい部屋』 ジョージに興味を持ち始めるルーシー。 付き添い人のシャーロットはイギリスを代表する女優、マギー・スミス。 イギリスの文豪、フォースターの原作の映画化。 すでにかなりのキャリアを積んでいたアイヴォリー…

巻き込まれ型サスペンスの古典

アルフレド・ヒチコク『知りすぎた男』 家族でモロッコ観光をするつもりが。 『ハリーの災難』という怪作を生み出した翌年、1956年の作品。 それにしても、ものすごいペースでこの頃のヒチコクは映画撮ってますねえ。だいたい年に2本くらいのペースで映画を…