アメリカの格差社会をマジックリアリズムで描いた傑作!

ショーン・ベイカー『フロリダ・プロジェクト』 とにかくうまい。驚くほどうまいですね、この映画は。 子供たちのホントにいい絵が撮れているんですね。 ドラ猫ギャング団 ショーン・ベイカーという監督の作品はコレ以外に見たことないんですけども、相当な…

ヴィスコンティにもフェリーニにも見える、イタリアの隠れた傑作!

ヴァレリオ・ズルリーニ『激しい季節』 戦争とは無関係に生きる人々。ちょっと『ベニスに死す』っぽくもあります。 コレもなかなか見る事が困難だった作品で、幻の作品になってました。 ようやくDVD化して容易に見ることができるようになりました。 ムッソリ…

カンヌ→カン(笑)

ホン・サンス『それから』 またしても不倫モノなのですが、1日の出来事で主人公のキム・ミニの立場が二転三転するという、ホン・サンス作品の中でも、なかなか劇的な作品。 夫の浮気を見抜く奥さん。 珍しく、かなりヨリの絵が出てくるのも驚きました。 こ…

カンヌン→カンヌ(笑)

ホン・サンス『クレアのカメラ』 ヤラレタ(笑)! もう、すごいですわ。 上映時間たったの70分。撮影も実際にカンヌ映画祭にキム・ミニとイザベル・ユペールが、それぞれの主演作(『お嬢さん』と『ELLE』というどっちも相当エグい作品ですが・笑)でカンヌ…

ハンブルグ→カンヌン

ホン・サンス『夜の浜辺でひとり』 2017年にホン・サンスはキム・ミニ主演で3本も映画をとりましたが、本作はその1つです。 映画は「1」「2」にハッキリとわかれてまして、ハンブルク編とカンヌン(江陵)編になってます。 近年のホン・サンス作品のよう…

ホン・サンスにとっての原節子か?

ホン・サンス『正しい日 間違えた日』 ホン・サンスの2015年の作品が2018年にようやく一般公開されました。 と、思ったら、新作までまとめて4作が一挙に公開という(笑)。 主演のキム・ミニを気に入ったホン・サンスが、立て続けに4本も映画を撮ってしまい…

リンチの頭の中をそのまんま映像化したような傑作。

デイヴィッド・リンチ『インランド・エンパイア』 リンチの今のところの映画での最新作。 リンチの映画では最も長い、3時間におよぶ大作であるのですが、製作スタッフは最低限とし、脚本、音楽、音響効果、編集、撮影はリンチ自身が行い、制作費も自身で出…

本年最大のナーメテーターでした!

ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファレス『Battle of Sexes』 WTAという女子テニスの協会を使ったことが、テニス協会を刺激しました。 バトル・オブ・セクシーズ。という邦題は昨年公開された『ドリーム』と同じくらいひどい! 「セクシーズ」て(笑)。…

ゾンビ映画はアイディアの源泉だなあ。と改めて痛感させられた傑作!

上田慎一郎『カメラを止めるな!』 東京都心部は連日こんな感じらしいです。 当初はたったの2館しか上映していなかったのですが、連日満席となり、とうとう、現在は全国100館を超える上映となってしまった作品。 本作は、実際見ることによってビックリドッキ…

神話と真実

パブロ・ラライン『ジャッキー』 実際のジャクリーン・ケネディとナタリー・ポートマン演じるジャクリーン。 ケネディ大統領の夫人であり、のちにギリシャの海運王アリストテレス・ソクラテス・オナシスと再婚したジャクリーン・ケネディから、大統領暗殺事…

ある男の1週間を綴った、詩のような作品。

ジム・ジャームッシュ『パタソン』 ニュージャーズィー州パタソン市に住んでいる、パタソン氏の1週間を描いた作品。 立川市に住んでる、立川さんみたいな感じでしょうね。 パタソンを演じているのが、アダム・「ドライヴァー」というのも、ギャグなのでしょ…

モデルとなる主人公は映画公開後に射殺されます!

深作欣二『北陸代理戦争』 深作欣二実録やくざ映画の最終作。 いきなり組長の西村晃が生き埋め! のちに水戸黄門をやる事になるとは(笑)。 競艇の経営の権利を若頭の松方弘樹に強奪されてしまいました(笑)。 福井のやくざはかなり凄絶です! そこに、大…

見直しました。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセジ』 シャレにならないほど巨大な物体が世界各地に出現。 見ていると、初めは『アレッ、これはタルコフスキーの『サクリファイス』と『惑星ソラリス』のパクリなのかな?と思わせるところが多々ありました。 あと、明らかに『20…

テーマは「父と子」!

ライアン・クーグラー『ブラックパンサー』 ※公開してそれほど経ってませんので、写真は少なめです! ワカンダの最新テクノロジーを駆使したスーツは、アイアンマン以上の性能を持つ。 すでに「アベンジャーズ」などの作品で登場していた、ブラックパンサー…

ダルトン・トランボーの脚本が素晴らしい!

アーヴィング・ラパー『黒い牝牛』 原題は「勇気ある者」。そのものズバリを描いております。 日本ではほとんど忘れ去られていた映画ですね。 監督のアーヴィング・ラパーは1898年(あるいは、1902年)生まれで、本作を撮っている頃にはもう結構な年齢のベテ…

ラストシーンに思わず「あっ」と軽く声が出てしまいました。。

アンリ・コルピ『かくも長き不在』 やっと見ることができました。 VHSもないし、DVDにもならないし、映画館で上映しないの三重苦作品のトップと言ってよい作品がとうとうDVDになった事に快哉を。 7月14日のパリ祭(このような言い方は日本だけです。ルネ・ク…

残念!

ベニー・ブーム『All Eyez on Me』 2PACそっくりな役者さんが善戦してはいますが。 ヒップホップ史上、最もレコードを売ったラッパー、2PACの生涯を描いた作品。 NWAを描いた『Straight Outta Compton』の続編とも言える内容で(NWAのメンバーだった、Dr.Dre…

ビックリした!こんなすごいキャメラ、見たことないですよ!!

チョン・ビョンギル『悪女』 いきなりこんな映画です(笑)! 私はほとんどゲームはやらないんですが、『バイオハザード』という作品がありますよね? 本作は、あの目線でずっとノーカット(実際は巧みにつないでいるかもしれませんが、見た目はずっと一つの…

こんなに気配りと配慮のかたまりみたいな作品はない!

ジョス・ウェドン『アベンジャーズ: エイジ・オブ・ウルトロン』、 アンソニー&ジョー・ルッソ『キャプテン・アメリカ : シヴィル・ウォー』 すちゃらか社長と真実の人。 2本目はキャプテン・アメリカ名義の作品ですが、事実上、アベンジャーズの第3作目と…

すでにタルコフスキーらしさが出てますね。

アンドレイ・タルコフスキー『僕の村は戦場だった』 タルコフスキーの長編第一作。 びっくりですね。こんなにキャメラが動きまくって、登場人物が動きまくり、結構ベタなサントラがバッチリ貼り付いている。 タルコフスキーといえば、静謐で説明的な描写はほ…

とにかくバランスがよい!

ジョス・ウェドン『アベンジャーズ』 第1作はまだ顔ぶれ少ないです。 はい。今頃になって第1作を見ました(笑)。 面白かったですね。 アメコミの事はあんまり詳しくないですけども、事実上の主人公と言ってよいアイアンマンは、実はマーヴェルのヒーロー…

ジャンル分け困難な変態映画です。

ポール・バーホーベン『ELLE』 現在はヨーロッパを拠点として映画を撮っているバーホーヴェン監督の新作ですが、はじめの30分くらいは、一体どういう映画なのかよくわかりません。 主人公でゲーム会社の社長をしているイザベル・ユペールが一体どういう人間…

映画館で見直したら、やっぱり最高でした!

S. S. ラージャマウリ『バーフバリ 王の凱旋 完全版』 バーフバリの後編がとうとうインドでの公開と同じ完全版として公開されました! いやー、映画館で見ましたけど、この作品は、映画館で見ないとダメですね。 心底そう思いました。 この完全版上映は、実…

見事な短編小説読んだように面白かった!

マーティン・マクドナー『スリービルボード』 町外れの誰も見ないような広告板でした。 なんとなくショービズの内幕描いた作品みたいなタイトルですけども、ビルボードの本来の意味、野外に建てられている大きな広告板の事で、それが、それがミーズリー州の…

天才大林宣彦の凄さを世に知らしめた快作/怪作。

大林宣彦『HOUSE』 映画のイメージ画。こういうキャッチーな見せ方が当時の日本映画には、ほとんど皆無の才能でした。 大林監督の商業映画としてのデビュー作。 彼の自由な感性とテクニックがここまで爆発した作品は他にはないのではないか。というくらいに…

ローラ・パーマーの後半は一切いらないのではないか。

デイヴィッド・リンチ『Twin Peaks : Fire Walk with Me』 テレビシリーズへの怒りの表明でしょうか。この後、テレビを思いっきり破壊します(笑)。 邦題は本作の内容を的確な表しているとは言い難いので、原題のままで。 コレ、公開当時に見た時は、正直、…

宮崎駿の作品の全てがこの作品に入ってます!

高畑勲『太陽の王子 ホルスの冒険』 もう「の」が多いです。 監督高畑勲、作画監督大塚康生、場面設定宮崎駿、原画小田部羊一という、今となっては信じられないような陣容で作られた、伝説の作品。 音楽はなんと、間宮芳生! 見ていると、宮崎駿が初めて演出…

普通に面白かった。

デレク・ジャーマン『ヴィトゲンシュタイン』 20世紀最大の哲学書の1つであろう、『論理哲学論考』を著した哲学者、ルードウィヒ・ヴィトゲンシュタインの生涯を描いた作品。 実際のヴィトゲンシュタイン。オーストリア帝国の大富豪の生まれで、西部劇やミ…

芸能界はいつの世もキレイゴトでは済みません。

ジョセフ・L・マンキヴィッツ『イヴの総て』 なぜイヴは若くして権威ある賞を受賞するに至ったのか? タイトルは知ってるけども、見た事がない。という映画の代表格と言ってよいでしょう(笑)。 1950年度のアカデミー賞を6部門を受賞した名作。というだけで…

価値観の転換期を繊細に描く

ジェイムス・アイヴォリー『眺めのいい部屋』 ジョージに興味を持ち始めるルーシー。 付き添い人のシャーロットはイギリスを代表する女優、マギー・スミス。 イギリスの文豪、フォースターの原作の映画化。 すでにかなりのキャリアを積んでいたアイヴォリー…